ハードウェア

HARDWARE

公開：2025-03-04

株式会社太陽がTAIYOSHEET_RHを開発、最強寒波下でも融雪効果を発揮し交通安全性が向上

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 株式会社太陽が融雪道路建材TAIYOSHEET_RHを開発
• 最強寒波時も効果を発揮し車両スタックを防止
• 従来比で電力消費量を3分の1に削減し工期も75%短縮

融雪道路建材TAIYOSHEET_RHが最強寒波下でスタック防止に貢献

株式会社太陽と首都高速道路株式会社は、特許工法の融雪道路建材TAIYOSHEET_RHを共同開発し、2025年2月19日の最強寒波での実績を公開した。和紙にカーボンを透き込ませた発熱体を道路の轍に沿って設置することで、降雪時の車両スタックを防止する画期的な技術である。^[1]

北陸地方整備局長岡国道事務所の国道8号米山台では、2年前に大雪による車両スタックと大規模滞留が発生した経緯があったが、昨年設置されたTAIYOSHEET_RHにより雪が溶け、アスファルトが露出することで車両の走行が可能となった。この実績により、傾斜角度の強い道路における融雪対策の有効性が実証されている。

TAIYOSHEET_RHは、轍部分のみを発熱させることで従来の電気系融雪建材と比べて消費電力を約3分の1に抑制し、施工においても道路表層の撤去や再舗装が不要となっている。さらに、昨年度の能登地震でも破損せず、高い耐久性を示すことができた。

TAIYOSHEET_RHの特徴まとめ

TAIYOSHEET_RHの詳細はこちら

ロードヒーティングについて

ロードヒーティングとは、道路に熱を加えて雪や氷を溶かす技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 電熱線や温水配管などを用いて道路表面を加熱し融雪する
• 凍結防止や安全な走行環境の確保に効果的
• 維持管理費用と施工コストが課題となることが多い

TAIYOSHEET_RHは従来のロードヒーティング技術と比較して、和紙とカーボンを組み合わせた独自の発熱体を採用することで、消費電力を大幅に削減することに成功している。さらに、道路表層の撤去が不要な施工方法により、工期短縮とコスト削減を実現している。

TAIYOSHEET_RHに関する考察

TAIYOSHEET_RHの最大の利点は、従来のロードヒーティング技術と比較して大幅な消費電力削減とコスト削減を実現している点である。特に、道路表層の撤去が不要な施工方法は、工期短縮による交通への影響を最小限に抑えることができ、実用性の高さを示している。

一方で、今後の課題として、豪雪地域での長期的な耐久性や、より広範囲での実証実験による効果の検証が必要となるだろう。また、設置後のメンテナンス方法や、万が一の故障時の対応策についても、具体的な指針を示していく必要がある。

将来的には、AIやIoT技術との連携により、気象条件に応じた最適な発熱制御や、遠隔モニタリングシステムの導入が期待される。さらに、再生可能エネルギーとの組み合わせによる環境負荷の低減も、重要な検討課題となるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「自ら熱を発し融雪させる道路「TAIYOSHEET_RH」特許番号7296577 ２月19日（火）の最強寒波の大雪での実績！2年前の大雪で大規模滞留発生した場所でもスタック発生させず！ | 株式会社　太陽のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000157936.html, (参照 25-03-04).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「ハードウェア」に関するコラム一覧「ハードウェア」に関するニュース一覧