【CVE-2025-26616】WeGIAにパストラバーサルの脆弱性、設定ファイルへの不正アクセスのリスクで緊急アップデートを推奨
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記事の要約
- WeGIAにパストラバーサルの脆弱性が発見される
- 脆弱性により設定ファイルへの不正アクセスが可能に
- バージョン3.2.14で修正済み、アップデートを推奨
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WeGIAバージョン3.2.14未満のパストラバーサル脆弱性
GitHubは2025年2月18日、ポルトガル語圏向けのオープンソース施設管理システムWeGIAに深刻な脆弱性が発見されたと発表した。exportar_dump.phpエンドポイントに存在するこの脆弱性により、攻撃者はデータベースへの直接アクセスを可能にする設定情報が含まれるconfig.phpファイルに不正にアクセスできる状態となっていた。[1]
この脆弱性はCVE-2025-26616として識別されており、攻撃の難易度が低く特権も不要なことから、CVSSv4.0で最高スコアの10.0(CRITICAL)と評価されている。脆弱性の種類はCWE-22(パストラバーサル)とCWE-284(不適切なアクセス制御)に分類され、攻撃者による機密情報への不正アクセスのリスクが指摘されている。
開発元のLabRedesCefetRJは、この脆弱性に対処したバージョン3.2.14をリリースしており、すべてのユーザーに対して早急なアップデートを推奨している。なお、この脆弱性に対する回避策は現時点で確認されておらず、システムの安全性を確保するためにはアップデートが不可欠な状況となっている。
WeGIAの脆弱性情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-26616 |
影響を受けるバージョン | 3.2.14未満 |
CVSSスコア | 10.0(CRITICAL) |
脆弱性の種類 | パストラバーサル、不適切なアクセス制御 |
影響 | 設定ファイルへの不正アクセス、データベース情報の漏洩 |
対策 | バージョン3.2.14へのアップデート |
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パストラバーサルについて
パストラバーサルとは、Webアプリケーションにおいて意図しないディレクトリへのアクセスを可能にする脆弱性の一種である。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ファイルパスの制限を迂回して機密ファイルにアクセス可能
- 相対パスや特殊文字を使用して上位ディレクトリに移動
- 設定ファイルやデータベース認証情報の漏洩リスクが高い
WeGIAの事例では、exportar_dump.phpエンドポイントのfileパラメータにパストラバーサルの脆弱性が存在し、攻撃者がconfig.phpファイルに不正アクセス可能な状態となっていた。このconfig.phpファイルにはデータベースへの直接アクセスを可能にする重要な認証情報が含まれており、情報漏洩のリスクが特に高い状況であった。
WeGIAの脆弱性に関する考察
WeGIAの脆弱性は、オープンソースソフトウェアにおけるセキュリティ管理の重要性を改めて示す事例となった。特にファイルアクセス制御の実装における慎重な設計と検証の必要性が浮き彫りとなり、開発者のセキュリティ意識向上とコードレビューの徹底が求められる結果となっている。企業や組織での利用においては、定期的な脆弱性情報の確認とアップデート適用の体制整備が不可欠だろう。
今後は類似の脆弱性を防ぐため、入力値のバリデーションやアクセス制御の強化が重要となってくる。特にファイルパスの操作を伴う機能については、ホワイトリスト方式による厳格な制限や、サンドボックス環境での実行など、多層的な防御策の実装が望まれる。セキュリティ専門家による定期的な監査も有効な対策となるだろう。
また、オープンソースコミュニティ全体としても、セキュリティベストプラクティスの共有や、脆弱性発見時の迅速な対応体制の整備が求められる。特にWeGIAのようなビジネスクリティカルなシステムでは、セキュリティインシデントが直接的な被害につながる可能性が高いため、予防的なセキュリティ対策の強化が望まれる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-26616, (参照 25-03-05).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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