セキュリティ

SECURITY

公開：2025-03-11

【CVE-2025-1902】PHPGurukul Student Record System 3.2にSQLインジェクションの脆弱性、学生情報漏洩のリスクが発生

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• PHPGurukul Student Record System 3.2にSQLインジェクションの脆弱性
• password-recovery.phpのemailidパラメータに深刻な脆弱性
• リモートから攻撃可能で公開済みのエクスプロイトが存在

PHPGurukul Student Record System 3.2の重大な脆弱性

2025年3月4日、PHPGurukul Student Record System 3.2のpassword-recovery.phpファイルにSQLインジェクションの脆弱性が発見され公開された。この脆弱性は【CVE-2025-1902】として識別されており、emailidパラメータの操作によってSQLインジェクション攻撃が可能となることが判明している。^[1]

この脆弱性はCVSS 4.0で6.9（MEDIUM）、CVSS 3.1と3.0で7.3（HIGH）、CVSS 2.0で7.5と評価されており、リモートからの攻撃が可能で特権は不要とされている。攻撃の複雑さは低く、機密性・整合性・可用性のいずれにも影響を及ぼす可能性が指摘されている。

VulDBユーザーのpanghuanjie66によって報告されたこの脆弱性は、既にエクスプロイトコードが公開されており、早急な対応が必要とされている。SSVCの評価では、自動化可能な攻撃であり、システムに部分的な影響を与える可能性があるとされている。

PHPGurukul Student Record System 3.2の脆弱性詳細

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベース操作において、悪意のあるSQLクエリを注入する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 入力値の検証が不十分な場合に発生する深刻な脆弱性
• データベースの改ざんや情報漏洩につながる危険性
• 適切なパラメータのサニタイズにより防止可能

PHPGurukul Student Record System 3.2の場合、password-recovery.phpファイルのemailidパラメータにおいて適切な入力値の検証が行われていないことが問題となっている。この脆弱性を悪用されると、データベースの改ざんや情報漏洩などの被害が発生する可能性があるため、早急なアップデートや対策が必要とされている。

PHPGurukul Student Record Systemの脆弱性に関する考察

学生情報を扱うシステムにおいて、パスワードリカバリー機能の脆弱性は特に深刻な問題となる可能性がある。SQLインジェクションの脆弱性が悪用された場合、学生の個人情報が漏洩するリスクが高く、さらにデータベースの改ざんによって成績情報なども改変される可能性があるだろう。

今後の対策として、入力値のバリデーションやパラメータのサニタイズ処理の実装が不可欠となる。プリペアドステートメントの採用やWAFの導入など、多層的な防御策を講じることで、同様の脆弱性の再発を防ぐことが重要である。

教育機関向けシステムのセキュリティ強化は今後さらに重要性を増すと考えられる。特に学生の個人情報や学業データを扱うシステムには、開発段階からセキュリティを考慮したアプローチが求められるだろう。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1902, (参照 25-03-11).

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