セキュリティ

SECURITY

公開：2025-03-14

【CVE-2025-1450】WordPressプラグインChaty 3.3.5以前にXSS脆弱性、認証済み攻撃者による悪用の可能性

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• WordPressプラグインChatyにXSS脆弱性が発見される
• バージョン3.3.5以前が影響を受け、認証済み攻撃者による悪用が可能
• CVSSスコア6.4でセキュリティリスクは中程度と評価

WordPressプラグインChaty 3.3.5のXSS脆弱性

2025年2月27日、WordPressプラグイン「Floating Chat Widget: Contact Chat Icons, Telegram Chat, Line Messenger, WeChat, Email, SMS, Call Button, WhatsApp – Chaty」にクロスサイトスクリプティング脆弱性が発見されたことが公開された。この脆弱性は、入力値の不適切なサニタイズとアウトプットのエスケープ処理の不備に起因しており、認証済みの攻撃者が任意のWebスクリプトを注入できる可能性があるとされている。^[1]

この脆弱性はCVE-2025-1450として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはクロスサイトスクリプティング（CWE-79）に分類されている。CVSSスコアは6.4で中程度の深刻度と評価されており、攻撃元区分はネットワークで、攻撃条件の複雑さは低いとされている。

影響を受けるバージョンは3.3.5以前のすべてのバージョンであり、Contributor以上の権限を持つ認証済みの攻撃者によって悪用される可能性がある。具体的には、data-hoverパラメータを介して任意のWebスクリプトを注入でき、ユーザーが感染したページにアクセスした際にスクリプトが実行される可能性がある。

Chaty 3.3.5脆弱性の詳細

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング（XSS）とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種であり、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 入力値の不適切な検証により、HTMLやスクリプトが実行可能
• ユーザーセッションの窃取やマルウェア感染の危険性
• Webサイトの改ざんや情報漏洩のリスクが存在

Chatyプラグインの場合、data-hoverパラメータを介して悪意のあるスクリプトが注入可能となっており、特にContributor以上の権限を持つユーザーによる攻撃のリスクが懸念される。この脆弱性は入力値のサニタイズ処理とアウトプットのエスケープ処理の不備に起因しており、早急な対策が必要とされている。

Chatyプラグインの脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性は、実際のサイト運営に深刻な影響を及ぼす可能性がある重要な問題となっている。Chatyプラグインの場合、Contributor以上の権限を持つユーザーによる攻撃が可能であり、多くのウェブサイト管理者が複数の投稿者を抱える現状を考えると、早急なバージョンアップデートによる対策が求められる。

今後は入力値のバリデーションとサニタイゼーションの強化が必要不可欠となるだろう。特にユーザー入力を扱うパラメータに対して、より厳密な検証処理を実装することで、同様の脆弱性の再発を防ぐことができる。また、定期的なセキュリティ監査の実施により、潜在的な脆弱性を早期に発見することも重要だ。

プラグイン開発者コミュニティにおいては、セキュリティベストプラクティスの共有と実装が求められる。WordPressエコシステム全体の安全性向上のために、コードレビューの強化やセキュリティテストの自動化など、より包括的なアプローチが期待される。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1450, (参照 25-03-14).

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