ブロックチェーン

BLOCKCHAIN

公開：2025-03-14

CauchyEとBAHH社がバイオデータ基盤Poop Chainの開発で協業、MyLayer Prototypingプログラムで医療データ活用へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• CauchyEがMyLayer PrototypingプログラムでUNKOMONを採択
• バイオデータ基盤Poop Chainの開発に向けSolana技術を活用
• DePIN型App Chain構築による医療データ活用を目指す

BAHHのUNKOMONがMyLayer Prototypingプログラムに採択、医療向けバイオデータ基盤の構築へ

CauchyE社とBAHH社は2025年3月12日、CauchyEが運営するMyLayer PrototypingプログラムにおいてBAHH社が開発するバイオデータ活用基盤UNKOMONのPoop Chain開発に向けた協業を開始したことを発表した。消化管排出物に含まれる生体情報の医療活用とプライバシー保護を両立するデータインフラの構築を目指している。^[1]

UNKOMONは便の写真をアップロードすることでトークンを獲得できるPoop to Earnシステムを採用しており、健康的な便データの継続的な提出によってユーザーのモンスターが強化される仕組みを取り入れている。収集されたデータは大腸がんの早期発見や糞便移植の研究など、医療分野での活用が期待されるものだ。

MyLayer Prototypingプログラムでは、DePIN領域でのApp Chain活用に向けたMVPの構築や、SPEの実用化に向けたR&D、生体データをオンチェーン上で取り扱うための新しいトークン規格の研究開発などを実施する。日本のバイオテック企業や研究機関との連携も視野に入れている。

UNKOMONプロジェクトの概要

DePINについて

DePINとは「Decentralized Physical Infrastructure Network」の略称で、物理的な資産やデバイスをブロックチェーン技術と組み合わせた分散型インフラストラクチャを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 分散型かつ持続可能なインフラ構築を実現
• 参加者による直接的なネットワーク構築・維持・運営が可能
• 貢献度に応じた報酬システムの実装

UNKOMONはDePINの概念を医療データ収集に応用し、ユーザーの健康データ提供に対してトークンによる報酬を付与する仕組みを構築している。プライバシー保護と医療データの活用を両立させる新しいインフラストラクチャとして注目を集めている。

UNKOMONのPoop Chainに関する考察

生体データのブロックチェーン活用において、プライバシー保護と医療研究への貢献を両立させる取り組みは画期的である。トークンによるインセンティブ設計とゲーミフィケーションの導入によって、従来困難だった便データの収集を効率的に行える可能性が高まっている。

今後の課題として、各国の医療データ規制への対応や、データの標準化、医療機関との連携強化が挙げられる。特にGDPRなどの厳格な個人情報保護法制への準拠が重要となるだろう。

バイオデータの活用基盤としてのブロックチェーン技術の可能性は、医療分野に大きな革新をもたらす可能性を秘めている。特にSolana L2技術の活用により、高速かつ低コストでの取引処理が実現されることが期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「MyLayer Prototypingプログラムに「UNKOMON」が採択。バイオデータ基盤「Poop Chain」開発に向けて協業開始—Solana技術でDePIN型App Chain構築へ | Cauchye Asia PTE. LTDのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000146736.html, (参照 25-03-14).

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