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公開：2025-03-14

JR西日本が世界初の3Dプリンタ駅舎建設を発表、初島駅に10平方メートル弱の建物を建設へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• JR西日本らが3Dプリンタによる駅舎建設を発表
• 初島駅に10平方メートル弱の建物を建設予定
• 世界初となる3Dプリンタ活用の駅舎建設

JR西日本が世界初の3Dプリンタ駅舎建設を発表

JR西日本とセレンディクス、西日本イノベーションズは2025年3月11日、3Dプリンタを活用した世界初の鉄道駅舎建設計画を発表した。和歌山県有田市のJR紀勢本線初島駅に建設される駅舎は10平方メートル弱の規模となり、建築業界における革新的な取り組みとなる見込みだ。^[1]

建物の基礎部分を含めた外形を3Dプリンタでパーツごとに出力し、鉄筋やコンクリートの充填処理を行った後に現地での組立作業を実施する手法を採用している。施工時間は終電から始発までの約6時間を想定しており、従来の建設工法と比較して大幅な工期短縮が期待できる。

鉄筋コンクリート構造を採用することで木造駅舎と比較して高い耐久性と耐食性を実現し、型枠を使用しない工法により造形の自由度を高めている。地域の特性を反映したデザインを採用することで、地域住民に愛される駅舎を目指すとともに、建設や維持管理にかかるコスト効果を検証した上で他駅への展開も検討する方針だ。

3Dプリンタ駅舎建設の特徴まとめ

3Dプリンタ建設技術について

3Dプリンタ建設技術とは、デジタルデータを基に建築物を層状に積み上げて造形する革新的な建設手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 従来工法と比べて工期を大幅に短縮可能
• 複雑な形状や曲面のデザインを容易に実現
• 建設現場での作業効率化と省人化に貢献

建築分野における3Dプリンタ技術は、コンクリート等の建設材料を積層造形することで建物を構築する手法として注目を集めている。鉄道駅舎への応用は世界初の試みとなり、建設業界におけるデジタルトランスフォーメーションを推進する重要な取り組みとして期待が高まっている。

3Dプリンタ駅舎建設に関する考察

3Dプリンタを活用した駅舎建設は、深刻な人手不足に直面している建設業界に新たな可能性をもたらす画期的な取り組みとなる。工期短縮と作業効率化によってコスト削減が見込めるだけでなく、デザインの自由度向上によって地域特性を反映した魅力的な駅舎づくりが可能になるだろう。

一方で、3Dプリンタ建設技術の実用化に向けては、耐久性や安全性の検証、建築基準法への適合性確認など、さまざまな課題が存在する。特に公共施設である駅舎においては、長期的な維持管理や災害時の安全性確保が重要になってくるはずだ。

今後は初島駅での実証実験を通じて技術的な課題を克服し、他の駅舎への展開を進めることで建設プロセスの革新が加速すると考えられる。建設業界のデジタル化を推進する先駆的な事例として、鉄道インフラの未来に大きな影響を与える可能性を秘めている。

参考サイト

1. ^ JR西日本. 「〜世界初、3Dプリンターによる鉄道駅舎の建設〜持続可能な駅舎建設における3Dプリンター建設技術の活用：JR西日本」. https://www.westjr.co.jp/press/article/2025/03/page_27597.html, (参照 25-03-14).

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