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STマイクロエレクトロニクスが次世代暗号技術を発表、組込みシステムの量子耐性が大幅に向上へ

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

STマイクロエレクトロニクスが次世代暗号技術を発表、組込みシステムの量子耐性が大幅に向上へ

PR TIMES より


記事の要約

  • STがポスト量子暗号ソリューションを発表
  • 量子コンピュータの攻撃から組込みシステムを保護
  • マイコン向け暗号化機能とライブラリを提供

STマイクロエレクトロニクスのポスト量子暗号ソリューション

STマイクロエレクトロニクスは2025年3月14日、組込みシステムを量子コンピュータの攻撃から保護するための新しいハードウェア暗号化アクセラレータとソフトウェアライブラリを発表した。新ソリューションは汎用マイコン、セキュアマイコン、車載用マイコンに対応しており、量子コンピュータ時代に向けた次世代の暗号化技術を実現している。[1]

STの新ソリューションはX-CUBE-PQCソフトウェアライブラリを通じてSTM32製品開発者が利用可能であり、SHA-3アクセラレータを搭載した車載用マイコンStellarでも活用できる機能を提供している。セキュアマイコン向けには、Common CriteriaとFIPS 140-3に対応したML-KEM、ML-DSA、XMSS/LMSなどのPQCアルゴリズムをサポートするライブラリとハードウェアIPが実装されているのだ。

量子コンピュータの実用化に向けた研究が進展する中、産業界では将来的な量子コンピュータの普及に備えた対策が求められている。STの新ソリューションは、製品開発時に最新の保護対策を組み込み、技術進化に合わせて耐性を強化できる規格準拠の機能を提供することで、組込みシステムのセキュリティ強化に貢献する。

ポスト量子暗号ソリューションの機能まとめ

項目 詳細
対応マイコン 汎用マイコン、セキュアマイコン、車載用マイコン
提供機能 ハードウェア暗号化アクセラレータ、ソフトウェアライブラリ
対応規格 Common Criteria、FIPS 140-3
サポートアルゴリズム ML-KEM、ML-DSA、XMSS/LMS
適用分野 ファームウェア更新、セキュアブート、認証メカニズム

ポスト量子暗号について

ポスト量子暗号とは、量子コンピュータによる解読に耐性を持つ暗号技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 量子コンピュータでも解読が困難な数学的問題に基づく設計
  • 従来の暗号技術に代わる新しい標準規格として開発
  • 政府機関による標準化と認証プロセスの整備

STマイクロエレクトロニクスが開発したKeccakアルゴリズムは、受賞歴を持つ高耐性のハッシュアルゴリズムとしてポスト量子暗号規格に採用されている。このアルゴリズムを基盤として、STの新ソリューションは組込みシステムに対して包括的な量子耐性を提供することが可能になっているのだ。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「STマイクロエレクトロニクス、組込みシステムの量子耐性を強化するポスト量子暗号ソリューションを発表 | STマイクロエレクトロニクスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001443.000001337.html, (参照 25-03-17).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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