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【CVE-2025-0959】WordPressプラグインEventerにSQLインジェクションの脆弱性、Subscriber権限で悪用の可能性

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WordPressプラグインEventerにSQLインジェクションの脆弱性
  • バージョン3.9.9.2以前が影響を受ける深刻な問題
  • Subscriber権限以上で機密情報の抽出が可能に

WordPressプラグインEventer 3.9.9.2のSQLインジェクション脆弱性

WordPressのイベント管理プラグイン「Eventer - WordPress Event & Booking Manager Plugin」において、SQLインジェクションの脆弱性が2025年3月7日に報告された。この脆弱性はバージョン3.9.9.2以前のすべてのバージョンに影響を与えており、reg_idパラメータにおける不十分なエスケープ処理とSQL文の不適切な準備が原因となっている。[1]

この脆弱性はSubscriber以上の権限を持つ認証済みユーザーによって悪用される可能性があり、既存のSQL文に追加のクエリを挿入することでデータベースから機密情報を抽出することが可能となる。CVSSスコアは8.8とHIGHレベルの深刻度に分類されており、早急な対応が必要とされている。

この脆弱性は「CVE-2025-0959」として識別されており、WordFenceによって報告された。影響を受けるバージョンはすべて「影響あり」とされており、認証済みユーザーによる攻撃の可能性が指摘されている。

Eventerプラグインの脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-0959
影響を受けるバージョン 3.9.9.2以前のすべてのバージョン
脆弱性の種類 SQLインジェクション (CWE-564)
CVSSスコア 8.8 (HIGH)
必要な権限 Subscriber以上
報告者 Lucio Sá

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのセキュリティ上の脆弱性を悪用した攻撃手法の一つであり、データベースに対して意図しないSQL文を実行させることを指す。以下のような特徴がある。

  • 入力値の不適切な処理によって発生する深刻な脆弱性
  • データベースの改ざんや情報漏洩のリスクが存在
  • 適切なエスケープ処理とパラメータ化で防止可能

SQLインジェクションの脆弱性が存在すると、攻撃者はデータベースから機密情報を抽出したり、データを改ざんしたりすることが可能となる。WordPressプラグインにおけるこの種の脆弱性は、サイト全体のセキュリティを脅かす重大な問題となり得るため、早急なアップデートによる対応が推奨される。

WordPressプラグインのセキュリティに関する考察

WordPressプラグインのセキュリティ管理においては、定期的なセキュリティ監査とアップデートの重要性が改めて浮き彫りとなった。特にイベント管理や予約システムなどの機能を持つプラグインは、ユーザーデータを扱う性質上、より厳格なセキュリティ対策が求められるだろう。

今後は、プラグイン開発者によるセキュリティテストの強化とコードレビューの徹底が必要不可欠となる。特にユーザー入力を処理する部分については、エスケープ処理やパラメータ化されたクエリの使用など、基本的なセキュリティ対策の実装を確実に行うことが重要だ。

長期的な観点からは、WordPressコミュニティ全体でのセキュリティ意識の向上と、プラグイン開発におけるベストプラクティスの共有が求められる。セキュリティ研究者との協力体制を強化し、脆弱性の早期発見と修正のプロセスを確立することが望ましい。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-0959, (参照 25-03-19).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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