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公開：2025-03-22

NTTが世界初の触覚錯覚を発見、手で感じる動きの速さが変化する現象を解明

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• NTTが新たな触覚錯覚を世界で初めて発見
• 手の広範囲に高密度な触覚インターフェイスを活用
• 電気通信大学との共同研究による成果を発表

手で感じる動きの速さが変わる新たな触覚錯覚の発見

NTTは手で感じる動きの速さが変わる錯覚を世界で初めて発見し、2025年3月19日に発表した。この錯覚は手の広範囲に高密度な情報提示が可能な実験専用の触覚インターフェースを活用することで初めて確認され、電気通信大学との共同研究による画期的な成果となっている。^[1]

皮膚上をバーチャルに動く物体の速さの感じ方は離散点の空間間隔によって大きく変化することが明らかとなった。従来の考えに反して空間間隔が大きい場合に動きが遅く感じる錯覚が発生し、具体的には間隔が2倍になると約0.75倍の速度に感じられることが実験により確認された。

この発見はVRにおける質感の表現や物体の器用な操作など、XR空間における豊かな触体験の実現に大きく貢献する可能性を秘めている。さらに触覚インターフェースの設計において、情報提示の空間間隔を意識した最適な制御を可能にすることで、より自然な触覚体験の提供が期待できるだろう。

触覚錯覚の実験結果まとめ

触覚インターフェースについて

触覚インターフェースとは、人間の皮膚に対して物理的な刺激を与えることで、触覚情報を伝達する装置のことを指す。以下のような特徴を持っている。

• 皮膚上に離散的に配置された点による情報提示
• 空気圧などを利用した圧覚の提示機能
• 広範囲かつ高密度な情報伝達が可能

今回の研究では、駆動部と提示部を分離することで、指先から手のひらまでの広範囲において3mm間隔という高密度な情報提示を実現している。この技術革新により、XR空間における触覚体験の質を大幅に向上させる新たな可能性が見出されることとなった。

参考サイト

1. ^ NTT. 「同じ速さのはずなのに、手で感じる速さが変わる新たな触覚錯覚を発見～XRでの豊かな触体験につながる世界初の成果～ | ニュースリリース | NTT」. https://group.ntt/jp/newsrelease/2025/03/19/250319b.html, (参照 25-03-22).
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