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公開：2025-03-20

キャディがCADDi Drawerでアセンブリファイルに対応、製造業の3D CADデータ活用が大幅に向上

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• CADDi DrawerがアセンブリファイルのCADデータ管理に対応
• 断面図や分解図の参照、部品構造情報の表示が可能に
• 設計から調達・製造まで3D CADデータの活用範囲が拡大

キャディのCADDi Drawerが3D CADのアセンブリファイル対応を発表

キャディ株式会社は製造業データ活用クラウドCADDi Drawerの新機能として、2025年3月19日より3D CADのアセンブリファイル対応を開始した。この機能追加により、設計部門だけでなく調達・製造部門でも3D CADデータの活用が可能となり、各工程での作業効率が大幅に向上することが期待される。^[1]

アセンブリファイルのアップロードに加え、断面図や分解図の参照、部品構造情報の表示機能も実装されたことで、製品の立体的な理解が容易になった。従来は高額なライセンス費用や複雑な操作が必要だった3D CADデータの活用が、追加コストなく可能となることで、設計から製造までのバリューチェーン全体での活用が促進される。

対応フォーマットとしては、SOLIDWORKS、CATIA V5/V6、Solid Edge、Inventor、NX、JTなどのネイティブファイルに加え、IGES、STEP、Parasolidなどの中間ファイルもサポートしている。多様なCADデータ形式に対応することで、製造業における幅広いニーズに応えることが可能となった。

CADDi Drawerの新機能まとめ

CADDi Drawerの詳細はこちら

アセンブリファイルについて

アセンブリファイルとは、3D CADにおける複数の部品データを組み合わせた製品全体の設計データのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 複数の部品データを階層構造で管理可能
• 製品全体の構造を立体的に把握可能
• 部品間の干渉チェックや動作確認が可能

製造業のデータ活用において、アセンブリファイルは設計から製造までの工程で重要な役割を果たしている。CADDi Drawerでのアセンブリファイル対応により、設計データの共有や活用が容易になり、製造業全体のデジタルトランスフォーメーションを促進することが期待される。

CADDi Drawerのアセンブリファイル対応に関する考察

製造業における3D CADデータの活用は、設計部門に限定されがちであったが、今回のアップデートにより各部門での活用が促進される可能性が高い。特に製造現場での組立作業において、3D CADデータを直感的に確認できることは、作業効率の向上と品質管理の強化につながるだろう。

ただし、多様なCADフォーマットへの対応には継続的なアップデートが必要となり、新しいバージョンやフォーマットへの迅速な対応が課題となる可能性がある。また、大規模なアセンブリデータの処理性能や、セキュリティ面での配慮も重要な検討事項となるだろう。

今後は、AIを活用した類似部品の検索機能や、VR/AR技術との連携による新しい活用方法の開発が期待される。製造業のデジタルトランスフォーメーションを加速させるプラットフォームとして、さらなる進化を遂げることが望まれる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「製造業データ活用クラウドCADDi Drawer、3D CADの「アセンブリファイル」に対応 | キャディ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000140.000039886.html, (参照 25-03-20).
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