【CVE-2025-1689】ThemeMakers PayPal Express Checkoutに深刻な脆弱性、貢献者権限でXSS攻撃が可能に
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記事の要約
- ThemeMakers PayPal Express Checkoutに脆弱性が発見
- WordPress貢献者権限以上でXSSの悪用が可能
- バージョン1.1.9以前に影響が及ぶ
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ThemeMakers PayPal Express Checkout 1.1.9の深刻な脆弱性
WordfenceはWordPress用プラグインThemeMakers PayPal Express Checkoutにおいて、バージョン1.1.9以前に影響を及ぼすXSS脆弱性を2025年2月27日に公開した。この脆弱性は、貢献者以上の権限を持つユーザーがPaypalショートコードを介して任意のWebスクリプトを注入できる問題で、ユーザー入力の不適切なサニタイズと出力のエスケープ処理に起因している。[1]
この脆弱性はCVE-2025-1689として識別されており、CVSSスコアは6.4でMedium(中程度)の深刻度と評価されている。攻撃者は認証された状態でネットワークを介して攻撃を実行でき、技術的な複雑さは低いとされているが、特権レベルが必要となる特徴がある。
脆弱性の発見者であるIstván Mártonの報告を受け、ThemeMakers社は直ちに修正に着手した。この問題は入力値の検証が不十分であることに起因しており、悪意のあるスクリプトが注入された場合、そのページにアクセスしたユーザーの環境で不正なスクリプトが実行される可能性がある。
ThemeMakers PayPal Express Checkoutの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-1689 |
影響を受けるバージョン | 1.1.9以前 |
脆弱性の種類 | Stored Cross-Site Scripting |
CVSSスコア | 6.4(Medium) |
攻撃に必要な条件 | 貢献者以上の権限が必要 |
発見者 | István Márton |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一つで、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことができる問題を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- Webサイトに不正なスクリプトを注入し実行可能
- ユーザーの個人情報やセッション情報の窃取が可能
- フィッシング詐欺やマルウェア配布に悪用される可能性
ThemeMakers PayPal Express Checkoutで発見された脆弱性は、特に深刻なStoredタイプのXSSに分類される。この種の攻撃では悪意のあるスクリプトがサーバーに保存され、影響を受けるページにアクセスした全てのユーザーに対して攻撃が実行される可能性があるため、早急な対応が必要となる。
ThemeMakers PayPal Express Checkoutの脆弱性に関する考察
WordPressプラグインの脆弱性は、広く利用されているプラグインほど攻撃者の標的となりやすく、早急な対応が求められる。ThemeMakers PayPal Express Checkoutの場合、決済処理という重要な機能を担っているため、悪用された場合の影響は深刻であり、ユーザー情報の漏洩やフィッシング詐欺などのリスクが考えられる。
今後の課題として、プラグイン開発者によるセキュリティ対策の強化が不可欠となるだろう。具体的には、入力値の厳格なバリデーション、出力時のエスケープ処理の徹底、定期的なセキュリティ監査の実施などが重要となる。さらに、WordPressコミュニティ全体でのセキュリティ意識の向上も求められる。
将来的には、WordPressプラグインのセキュリティ基準の強化や、自動化されたセキュリティテストの導入が期待される。また、脆弱性が発見された際の迅速な対応体制の構築も重要であり、開発者とセキュリティ研究者の協力関係の強化が必要だろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1689, (参照 25-03-17).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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