【CVE-2025-25274】Mattermostにアーカイブチャンネルでのコマンド実行制限バイパスの脆弱性、複数バージョンに影響
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記事の要約
- Mattermostのアーカイブチャンネルでコマンド実行が可能に
- 複数バージョンに影響する認証の脆弱性を確認
- CVSSスコア4.3のミディアムレベルの深刻度を評価
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Mattermostの認証バイパスの脆弱性
Mattermost社は2025年3月21日、同社のコラボレーションプラットフォームMattermostにおいて、アーカイブチャンネルでのコマンド実行を制限できない脆弱性を公開した。この脆弱性は認証済みユーザーがアーカイブされたチャンネルでコマンドを実行できてしまう問題で、CVE-2025-25274として識別されている。[1]
影響を受けるバージョンは、Mattermost 10.4.0から10.4.2、10.3.0から10.3.3、9.11.0から9.11.8となっており、認証に関する不適切な実装が原因とされている。この脆弱性はCVSSv3.1で4.3のミディアムスコアが付与され、攻撃者は認証情報を必要とするものの、特別なユーザーインタラクションなしで攻撃が可能だと評価されている。
Mattermost社は対策として、Mattermost 10.5.0、10.4.3、10.3.4、9.11.9以降のバージョンで修正を実施している。セキュリティ研究者のhackit_bharatによって発見されたこの脆弱性は、CWE-863の認証に関する不適切な実装として分類されており、アーカイブチャンネルでのコマンド実行制限の強化が行われた。
影響を受けるバージョンまとめ
バージョン系列 | 影響を受けるバージョン | 修正バージョン |
---|---|---|
10.4.x | 10.4.0 - 10.4.2 | 10.4.3 |
10.3.x | 10.3.0 - 10.3.3 | 10.3.4 |
9.11.x | 9.11.0 - 9.11.8 | 9.11.9 |
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認証バイパスについて
認証バイパスとは、システムやアプリケーションの認証機能を回避して不正にアクセスを得る脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 正規の認証プロセスをスキップして権限を取得
- 認証チェックの不備や実装ミスを悪用
- 本来アクセスできない機能やデータへのアクセスが可能
今回のMattermostの脆弱性では、アーカイブされたチャンネルでのコマンド実行制限が適切に実装されていなかったことが原因となっている。この種の認証バイパスは、CWE-863として分類される認証に関する実装の不備であり、システムの安全性を脅かす重大な問題となり得る。
Mattermostの認証バイパス脆弱性に関する考察
Mattermostの認証バイパス脆弱性は、アーカイブチャンネルという特定の機能に限定されているため、影響範囲が比較的制御可能な状態であることが幸いだ。しかし、認証済みユーザーによる不正なコマンド実行が可能になるという性質上、内部犯行や権限昇格による情報漏洩のリスクが存在しており、組織のセキュリティ管理者は慎重な対応を迫られている。
今後は、アーカイブチャンネルに対するアクセス制御の強化だけでなく、コマンド実行権限の粒度を細かく設定できる機能の実装が望まれる。また、チャンネルのステータス変更時における権限の自動調整機能や、アーカイブチャンネルでの操作に対する詳細な監査ログの実装も、セキュリティ向上に寄与するだろう。
Mattermostのようなコラボレーションプラットフォームでは、利便性とセキュリティのバランスが重要な課題となっている。今回の脆弱性を教訓に、アーカイブ機能の再設計やアクセス制御の見直しが進むことで、より安全なコミュニケーション基盤が構築されることが期待される。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-25274, (参照 25-04-01). 1295
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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