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【CVE-2025-1408】ProfileGridプラグインに認可の欠陥、管理者権限のバイパスが可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • ProfileGrid 5.9.4.4以前にグループ申請管理の脆弱性
  • 認証済みユーザーが管理者権限なしで申請操作可能
  • CVE-2025-1408として報告された認可の欠陥

ProfileGridプラグイン5.9.4.4のグループ管理認可の脆弱性

WordfenceはWordPress用プラグイン「ProfileGrid - User Profiles, Groups and Communities」のバージョン5.9.4.4以前に認可の欠陥が存在することを2025年3月22日に公開した。この脆弱性は管理者のみが実行できるはずのグループ参加申請の承認および拒否機能において、認証済みユーザーが権限なく操作可能になっているものだ。[1]

具体的には、pm_decline_join_group_requestとpm_approve_join_group_requestの2つの機能において、適切な権限チェックが実装されていないことが問題となっている。この欠陥により、Subscriber以上の権限を持つユーザーが本来管理者専用の機能にアクセスできてしまう状態が発生していることが確認された。

この脆弱性はCVE-2025-1408として識別されており、CWEによる脆弱性タイプは認可の欠落(CWE-862)に分類されている。CVSSスコアは4.3でMedium(中程度)の深刻度と評価されており、攻撃元区分はネットワークで、攻撃条件の複雑さは低いとされている。

ProfileGrid 5.9.4.4の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-1408
影響を受けるバージョン 5.9.4.4以前のすべてのバージョン
脆弱性の種類 認可の欠落(CWE-862)
CVSSスコア 4.3(Medium)
影響を受ける機能 グループ参加申請の承認・拒否機能
発見者 Nguyen Tan Phat

認可の欠落について

認可の欠落とは、システムやアプリケーションにおいて適切な権限チェックが実装されていない状態を指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの権限レベルを適切に検証せずに機能へのアクセスを許可
  • 本来制限されるべき操作が権限のないユーザーによって実行可能
  • セキュリティ境界の突破につながる重大な設計上の欠陥

ProfileGridプラグインの事例では、グループ管理機能において適切な権限チェックが実装されていないことが問題となった。この種の脆弱性は、管理者以外のユーザーが本来アクセスできないはずの機能を使用できてしまうため、システムの安全性と信頼性を大きく損なう可能性がある。

ProfileGridの認可脆弱性に関する考察

ProfileGridの認可脆弱性は、WordPressプラグインにおける権限管理の重要性を改めて浮き彫りにした事例といえる。特にユーザー管理やグループ管理といった重要な機能を提供するプラグインでは、各機能の実行に必要な権限レベルを明確に定義し、それを厳密にチェックする実装が不可欠である。

今後のセキュリティ対策として、プラグイン開発者はWordPressの権限管理システムを適切に活用し、各機能の実行に必要な権限レベルを慎重に設計することが求められる。また、定期的なセキュリティ監査やペネトレーションテストを実施することで、類似の脆弱性を早期に発見し対処することが重要だろう。

この事例は、オープンソースプラグインのセキュリティ品質向上にも重要な示唆を与えている。コミュニティによるコードレビューや脆弱性報告の仕組みを強化し、より堅牢なプラグインエコシステムを構築することが望まれる。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1408, (参照 25-04-01).
  2. 1900

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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