【CVE-2024-13772】CiviのWordPressテーマにSSO認証バイパスの脆弱性、パスワードランダム化の不備で任意のアカウントが危険に
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記事の要約
- CiviのWordPressテーマに認証バイパスの脆弱性
- バージョン2.1.4以前のSSO機能でパスワードの脆弱性
- 未認証の攻撃者が任意のユーザーのパスワードを変更可能
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Civi WordPress テーマのバージョン2.1.4以前で認証バイパスの脆弱性が発見
WordfenceはJob Board & Freelance Marketplace WordPress テーマの「Civi」において、バージョン2.1.4以前に認証バイパスの脆弱性が存在することを2025年3月14日に公開した。この脆弱性は、GoogleやFacebookを介したシングルサインオン機能において、パスワードのランダム化が適切に行われていないことに起因している。[1]
この脆弱性により、未認証の攻撃者がアカウント作成時にユーザーに割り当てられたユーザー名を知っている場合、Candidate権限を持つユーザーのパスワードを任意に変更することが可能となっている。攻撃者はこの脆弱性を悪用して、正規ユーザーになりすましてシステムにアクセスする可能性がある。
セキュリティ評価システムCVSSでは、この脆弱性の深刻度はミディアム(5.6)と評価されている。CVSSのベクトル文字列によると、攻撃元区分はネットワーク経由で、攻撃条件の複雑さは高く、特権は不要だが、機密性と完全性、可用性への影響は限定的であると判断されている。
Civi WordPress テーマの脆弱性情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-13772 |
影響を受けるバージョン | 2.1.4以前 |
脆弱性の種類 | 認証バイパス(CWE-288) |
CVSS評価 | 5.6(ミディアム) |
発見者 | Lucio Sá |
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認証バイパスについて
認証バイパスとは、システムの認証メカニズムを回避して不正にアクセスを取得する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 正規の認証プロセスをスキップして権限を取得
- 認証システムの設計上の欠陥を悪用
- セッション管理やパスワード処理の不備を突いた攻撃
認証バイパスの脆弱性は、特にSSOシステムにおいて深刻な問題となることが多い。シングルサインオンはユーザーの利便性を向上させる一方で、実装時の些細なミスが重大なセキュリティリスクにつながる可能性があり、適切なランダム化処理や暗号化処理が不可欠となっている。
Civi WordPress テーマの脆弱性に関する考察
CiviのWordPressテーマにおける認証バイパスの脆弱性は、SSOの実装における基本的なセキュリティ対策の欠如を示している。特にパスワードのランダム化処理が適切に行われていない点は、開発時のセキュリティレビューが不十分であった可能性を示唆しており、同様の問題が他のWordPressテーマにも存在する可能性を考慮する必要がある。
この脆弱性の影響を受けるユーザーは多岐にわたる可能性があり、早急なアップデートの適用が求められる。WordPressテーマの開発者には、特に認証機能の実装において、セキュリティベストプラクティスの遵守と定期的なセキュリティ監査の実施が推奨される。
今後は、WordPressテーマのセキュリティ評価基準の強化や、テーマ開発者向けのセキュリティガイドラインの整備が期待される。特にSSOの実装については、業界標準のセキュリティプラクティスに従った開発手法の確立と、定期的なセキュリティレビューの実施が重要となるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13772, (参照 25-04-01). 1744
- Google. https://blog.google/intl/ja-jp/
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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