【CVE-2025-1771】WordPressテーマTraveler 3.1.8にLFI脆弱性、未認証での攻撃が可能に
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記事の要約
- WordPressテーマTravelerにLFI脆弱性が発見
- hotel_alone_load_more_post機能のstyleパラメータに問題
- バージョン3.1.8以前の全バージョンが影響を受ける
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WordPressテーマTraveler 3.1.8のLFI脆弱性
ShineTheme社が開発するWordPressテーマTravelerにおいて、バージョン3.1.8以前の全バージョンでローカルファイルインクルージョン脆弱性が発見され、2025年3月15日に公開された。この脆弱性は【CVE-2025-1771】として識別されており、hotel_alone_load_more_post機能のstyleパラメータに問題があることが判明している。[1]
この脆弱性は未認証の攻撃者によって悪用される可能性があり、サーバー上の任意のファイルを含めて実行できる状態にあることが確認されている。攻撃者がPHPファイルをアップロードできる環境下では、任意のコード実行やアクセス制御のバイパス、機密データの取得などの深刻な被害をもたらす可能性が指摘されている。
CVSSスコアは9.8(CRITICAL)と評価されており、攻撃の難易度が低く認証も不要とされる一方で、影響範囲は機密性・完全性・可用性のすべてにおいて高いレベルとされている。Wordfenceの調査によると、この脆弱性はセキュリティ研究者のIstván Mártonによって発見されたとのことだ。
Traveler 3.1.8の脆弱性情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-1771 |
影響を受けるバージョン | 3.1.8以前の全バージョン |
脆弱性のタイプ | ローカルファイルインクルージョン (CWE-98) |
CVSSスコア | 9.8 (CRITICAL) |
攻撃条件 | 認証不要、低い攻撃難易度 |
影響範囲 | 機密性・完全性・可用性すべてに高い影響 |
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ローカルファイルインクルージョンについて
ローカルファイルインクルージョンとは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者がサーバー上のファイルを不正に読み込むことができる状態を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- サーバー上の任意のファイルを読み込み実行が可能
- 機密情報の漏洩やシステム全体の制御権限奪取のリスク
- 適切な入力検証やアクセス制御の欠如が主な原因
WordPressテーマの場合、PHPファイルのアップロードと組み合わせることで任意のコード実行に発展する可能性が高い。特にTravelerテーマの脆弱性では、hotel_alone_load_more_post機能のstyleパラメータを介して攻撃が可能となっており、認証も不要なため深刻度が非常に高くなっている。
WordPressテーマTravelerの脆弱性に関する考察
WordPressテーマの脆弱性は、サードパーティ製のテーマやプラグインを利用する際の重要な課題となっている。特にTravelerテーマの脆弱性は認証不要で攻撃可能であり、影響範囲も広いことから、運用中のWordPressサイトのセキュリティ対策を見直す契機となるだろう。
今後はWordPressテーマの開発において、セキュリティ設計の重要性がより一層高まることが予想される。特にファイルインクルード機能を実装する際には、徹底的な入力検証とアクセス制御の実装が不可欠となるだろう。
また、WordPressサイトの運用者には、使用しているテーマやプラグインの更新状況を定期的に確認し、脆弱性情報をいち早くキャッチする体制作りが求められる。セキュリティ監査ツールの導入やバックアップ体制の強化など、包括的なセキュリティ対策の検討が必要だ。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1771, (参照 25-04-03). 1637
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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