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【CVE-2025-2267】WP01プラグインに任意ファイル読み取りの脆弱性、Subscriber権限で重要情報にアクセス可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WP01 2.6.2以前のバージョンで任意ファイル読み取りの脆弱性
  • Subscriber以上の権限で重要情報にアクセス可能
  • make_archive関数の制限不足が原因

WP01 2.6.2の認証済みユーザーによる任意ファイル読み取りの脆弱性

WordfenceはWordPress用プラグイン「WP01 - Speed, Security, SEO consultant」において、バージョン2.6.2以前に深刻な脆弱性が存在することを2025年3月15日に公開した。この脆弱性は権限チェックの欠如とmake_archive関数の制限不足に起因しており、CVSSスコアは6.5(MEDIUM)を記録している。[1]

この脆弱性では、Subscriber以上の権限を持つ認証済みユーザーがサーバー上の任意のファイルをダウンロードして読み取ることが可能となっている。攻撃者は機密情報を含むファイルにアクセスできる可能性があり、情報漏洩のリスクが高まることが懸念される。

CISAは2025年3月17日にこの脆弱性の評価を更新し、SSVCの技術的影響度を「partial」と評価した。脆弱性の性質上、自動化された攻撃の可能性は低いとされているが、認証済みユーザーによる標的型の攻撃には注意が必要である。

WP01の脆弱性詳細

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2025-2267
影響を受けるバージョン 2.6.2以前の全バージョン
CVSSスコア 6.5(MEDIUM)
脆弱性の種類 CWE-862: Missing Authorization
必要な権限 Subscriber以上
技術的影響度 partial

権限チェックについて

権限チェックとは、システムやアプリケーションにおいてユーザーの操作や機能へのアクセスを制御するセキュリティメカニズムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの役割や権限レベルに基づいてアクセスを制御
  • 機密情報や重要な機能への不正アクセスを防止
  • 最小権限の原則に基づいたセキュリティ設計を実現

WP01の脆弱性は、make_archive関数に対する権限チェックが適切に実装されていないことが根本的な原因となっている。WordPressのプラグインでは、各機能に対して適切な権限チェックを実装することで、認証済みユーザーによる意図しないファイルアクセスを防ぐことが可能である。

WP01プラグインの脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性は、ウェブサイトのセキュリティ全体に大きな影響を与える可能性がある重要な問題だ。特にWP01のような広く利用されているプラグインの場合、Subscriber権限を持つ一般ユーザーが任意のファイルを読み取れる状況は、サイト管理者の意図しない情報漏洩につながる危険性が極めて高いだろう。

今後は開発者側でより厳密な権限チェックの実装と、機能ごとのアクセス制御の見直しが必要となってくる。特にファイル操作に関連する機能については、想定外のファイルアクセスを防ぐためのホワイトリスト方式の採用や、アクセス可能なディレクトリの制限など、多層的な防御策の実装が望まれるだろう。

また、WordPress開発コミュニティ全体としても、プラグイン開発者向けのセキュリティガイドラインの強化や、コードレビューの徹底が重要となる。特に権限管理やファイル操作に関する部分については、より厳格な審査基準を設けることで、類似の脆弱性の発生を未然に防ぐ必要があるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-2267, (参照 25-04-03).
  2. 1575

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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