【CVE-2025-1653】WordPressプラグインuListingに特権昇格の脆弱性、Subscriber権限から管理者権限への昇格が可能に
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記事の要約
- WordPressプラグインuListingに特権昇格の脆弱性
- Subscriber以上の権限で管理者権限に昇格可能
- バージョン2.1.7以前の全バージョンが影響を受ける
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WordPressプラグインuListing 2.1.7以前のバージョンに特権昇格の脆弱性
WordFenceは2025年3月15日、Directory Listings WordPressプラグイン「uListing」において特権昇格の脆弱性を発見したことを公開した。この脆弱性は全バージョンからバージョン2.1.7まで存在しており、stm_listing_profile_editのAJAXアクションにおけるユーザーメタの更新制限が不十分であることに起因している。[1]
この脆弱性により、Subscriber以上の権限を持つ認証済みの攻撃者が管理者権限まで特権を昇格させることが可能となっている。CVSSスコアは8.8(High)と評価されており、攻撃の難易度が低く、ユーザーの操作を必要としない点で深刻度が高いとされている。攻撃者は機密性、完全性、可用性のすべてに高いレベルで影響を与えることが可能だ。
脆弱性の発見者はNguyen Tan Phatで、脆弱性情報はCVE-2025-1653として登録されている。CISAによるSSVC評価では、この脆弱性の自動化された攻撃の可能性は「none」とされているものの、技術的な影響は「total」と評価されており、早急な対応が推奨される状況となっている。
uListingの脆弱性情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-1653 |
影響を受けるバージョン | 全バージョン~2.1.7 |
CVSSスコア | 8.8(High) |
脆弱性の種類 | 特権昇格(CWE-266) |
発見者 | Nguyen Tan Phat |
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特権昇格について
特権昇格とは、システムやアプリケーションにおいて、通常与えられている権限以上の特権を不正に取得することを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 既存の認証情報や脆弱性を悪用して管理者権限を取得
- システムの重要な機能や機密データへの不正アクセスが可能に
- 水平的特権昇格と垂直的特権昇格の2種類が存在
uListingの脆弱性では、stm_listing_profile_editのAJAXアクションにおけるユーザーメタの更新制限が不十分であることが特権昇格を可能にしている。これにより、Subscriber権限のユーザーが管理者権限を取得できる垂直的特権昇格が発生し、システム全体のセキュリティが著しく損なわれる可能性がある。
WordPressプラグインuListingの脆弱性に関する考察
WordPressプラグインの特権昇格の脆弱性は、ウェブサイトの管理者権限を不正に取得される可能性があるため、早急な対応が必要となっている。特にuListingプラグインはディレクトリリスティング機能を提供する重要なコンポーネントであり、多くのWordPressサイトで使用されている可能性が高いため、影響範囲が広範に及ぶことが懸念される。
今後は同様の脆弱性を防ぐため、プラグイン開発者がユーザー権限の管理をより厳密に実装する必要があるだろう。特にAJAXアクションにおけるユーザーメタの更新処理では、適切なアクセス制御と入力値の検証を徹底することが重要だ。また、WordPressコミュニティ全体でセキュリティレビューの強化とベストプラクティスの共有を進めることで、類似の脆弱性の発生を未然に防ぐことができる。
さらに、プラグインの利用者側でも定期的なセキュリティアップデートの確認と適用が重要となる。セキュリティ監視ツールの導入や、不要なプラグインの削除、最小権限の原則に基づくユーザー権限の管理など、複合的なセキュリティ対策を講じることが望ましい。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1653, (参照 25-04-03). 1527
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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