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【CVE-2025-1670】WPSchoolPress 2.2.16にSQLインジェクションの脆弱性、教育機関の情報漏洩リスクに警鐘

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WPSchoolPressにSQLインジェクションの脆弱性が発見
  • バージョン2.2.16以前の全バージョンが影響を受ける
  • 認証済みユーザーによるデータベース情報の抽出が可能

WPSchoolPress 2.2.16のSQLインジェクション脆弱性

WordPressプラグインのWPSchoolPressにおいて、バージョン2.2.16以前の全バージョンでSQLインジェクションの脆弱性が2025年3月15日に公開された。この脆弱性は、cidパラメータに対するエスケープ処理の不備とSQLクエリの準備不足に起因しており、Custom以上の権限を持つ認証済みユーザーが悪用可能である。[1]

本脆弱性は【CVE-2025-1670】として識別されており、CVSSスコアは6.5(MEDIUM)と評価されている。攻撃者は既存のSQLクエリに追加のクエリを挿入することで、データベースから機密情報を抽出できる可能性があるため、早急な対応が必要とされている。

Wordfenceのセキュリティチームによって発見されたこの脆弱性は、特にParent以上の権限を持つユーザーアカウントが危険にさらされている。攻撃の成功には認証が必要だが、UIの操作は不要とされており、ネットワーク経由での攻撃が可能な状態となっている。

WPSchoolPress 2.2.16の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-1670
影響を受けるバージョン 2.2.16以前の全バージョン
脆弱性の種類 SQLインジェクション(CWE-89)
CVSSスコア 6.5(MEDIUM)
必要な権限 Custom以上の認証済みユーザー
影響範囲 データベース情報の抽出が可能

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのセキュリティ上の脆弱性を悪用する攻撃手法の一つで、悪意のあるSQLコードをアプリケーションに挿入することでデータベースを操作する攻撃のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザー入力値の不適切な処理により発生
  • データベースの読み取りや改ざんが可能
  • 機密情報の漏洩やデータ破壊のリスクがある

WPSchoolPressの脆弱性では、cidパラメータに対するエスケープ処理の不備とSQLクエリの準備不足により、認証済みユーザーが追加のSQLクエリを挿入できる状態となっている。この脆弱性は既存のSQLクエリに悪意のあるコードを追加することで、データベースから機密情報を抽出することが可能となっている。

WPSchoolPress 2.2.16の脆弱性に関する考察

今回発見された脆弱性は、認証済みユーザーによる攻撃のみが可能という点で被害を限定的に抑えられる可能性がある。しかしながら、教育機関で使用されるプラグインであることを考慮すると、生徒や保護者の個人情報が含まれるデータベースへのアクセスリスクは深刻な問題となるだろう。

今後の対策として、入力値のバリデーション強化やプリペアドステートメントの導入が不可欠となる。特にWordPressプラグインのセキュリティ審査プロセスを見直し、SQLインジェクション対策のガイドラインを強化することで、同様の脆弱性の発生を防ぐことが期待される。

教育機関向けプラグインのセキュリティ対策は今後さらに重要性を増すことが予想される。開発者コミュニティとセキュリティ研究者の協力により、早期の脆弱性発見と修正のエコシステムを確立することが求められているのだ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1670, (参照 25-04-03).
  2. 1690

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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