【CVE-2025-1669】WPSchoolPress 2.2.16にSQLインジェクション脆弱性、教師権限で情報漏洩の可能性
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記事の要約
- WPSchoolPressに認証済みユーザーのSQLインジェクション脆弱性
- 教師以上の権限で追加SQLクエリによる情報漏洩の可能性
- バージョン2.2.16までが影響を受けるCVE-2025-1669を公開
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WPSchoolPress 2.2.16のSQLインジェクション脆弱性
WordfenceはWordPress用プラグインのWPSchoolPressにSQLインジェクション脆弱性が存在することを2025年3月15日に公開した。この脆弱性はCVE-2025-1669として識別されており、教師以上の権限を持つ認証済みユーザーが'addNotify'アクションを通じて追加のSQLクエリを実行できる問題が確認されている。[1]
CVSSスコアは6.5(深刻度:中)と評価されており、攻撃者は追加のSQLクエリを既存のクエリに付加することで機密情報を抽出する可能性がある。この脆弱性はユーザー入力の不十分なエスケープ処理とSQLクエリの不適切な準備に起因するものだ。
影響を受けるバージョンは2.2.16以前のすべてのバージョンであり、jdsofttechが開発元となっている。WordfenceのThreat Intelligence部門がこの脆弱性を特定し、wesley finderが発見者として報告されている。
WPSchoolPress 2.2.16の脆弱性概要
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2025-1669 |
影響を受けるバージョン | 2.2.16以前のすべてのバージョン |
脆弱性の種類 | SQLインジェクション(CWE-89) |
CVSSスコア | 6.5(MEDIUM) |
脆弱性の原因 | 不十分なエスケープ処理とSQLクエリの不適切な準備 |
必要な権限 | 教師以上の認証済みユーザー |
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SQLインジェクションについて
SQLインジェクションとは、Webアプリケーションにおけるセキュリティ上の脆弱性の一つで、攻撃者が悪意のあるSQLクエリを注入して不正にデータベースを操作する手法を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザー入力値の不適切な処理による脆弱性
- データベースの改ざんや情報漏洩のリスク
- 適切なエスケープ処理とパラメータ化で防止可能
WPSchoolPressの脆弱性の場合、'addNotify'アクションにおけるユーザー入力のエスケープ処理が不十分であり、既存のSQLクエリに追加のクエリを挿入することが可能となっている。教師以上の権限を持つユーザーがこの脆弱性を悪用することで、データベースから機密情報を抽出する可能性があるため、早急な対策が必要だ。
WPSchoolPressの脆弱性に関する考察
教育機関で使用されるプラグインであるWPSchoolPressの脆弱性は、生徒や教職員の個人情報が含まれるデータベースへのアクセスが可能になるという点で深刻な問題をはらんでいる。教師レベルの権限を持つユーザーが攻撃者となり得るため、内部脅威の観点からも慎重な対応が求められるだろう。
今後は認証済みユーザーによる悪意のある操作を防ぐため、より厳格なアクセス制御とクエリのバリデーションが必要となってくる。特に教育機関のシステムにおいては、個人情報保護の観点から、権限を持つユーザーの操作ログの監視や定期的なセキュリティ監査の実施も検討すべきだ。
また、WordPressプラグインのセキュリティ対策として、開発者はOWASPなどのセキュリティガイドラインに従った実装を徹底する必要がある。特にSQLクエリの構築においては、プリペアドステートメントの使用やエスケープ処理の徹底など、基本的なセキュリティ対策の実装が不可欠だろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1669, (参照 25-04-03). 1698
- Intel. https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/homepage.html
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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