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【CVE-2024-2278】Devolutions Server 2024.3.13に不適切なアクセス制御の脆弱性、認証済みユーザーによる情報アクセスのリスク

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Devolutions Server 2024.3.13以前に不適切なアクセス制御の脆弱性
  • 認証済みユーザーが一時アクセス要求の情報に不正アクセス可能
  • CVSSスコア6.5のMEDIUMレベルの脆弱性として評価

Devolutions Server 2024.3.13の脆弱性

Devolutions社は2025年3月13日、同社のDevolutions Server 2024.3.13以前のバージョンにおいて不適切なアクセス制御の脆弱性を発見したことを発表した。この脆弱性により認証済みユーザーが一時アクセス要求やチェックアウト要求のエンドポイントにおいて、既知の要求IDを使用して情報にアクセスできる状態となっている。[1]

この脆弱性はCVE-2024-2278として識別されており、CWEによる脆弱性タイプは不適切なアクセス制御(CWE-284)に分類されている。NVDの評価によると攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低いとされているが、攻撃には認証が必要とされている。

また、本脆弱性のCVSSスコアは6.5でMEDIUMレベルと評価されており、情報の機密性への影響が高いものの完全性と可用性への影響は無いとされている。SSVCの評価では、自動化された攻撃は無く技術的な影響は部分的であるとされている。

Devolutions Server 2024.3.13の脆弱性詳細

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2024-2278
影響を受けるバージョン 2024.3.13以前
脆弱性の種類 不適切なアクセス制御(CWE-284)
CVSSスコア 6.5(MEDIUM)
技術的影響 部分的
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不適切なアクセス制御について

不適切なアクセス制御とは、システムやアプリケーションにおいて、アクセス権限の検証や制限が適切に実装されていない状態のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 権限のないユーザーが機密情報や重要な機能にアクセス可能
  • 認証済みユーザーが本来アクセスできない情報を閲覧可能
  • アクセス制御のバイパスによる権限昇格の可能性

今回のDevolutions Serverの脆弱性では、認証済みユーザーが一時アクセス要求やチェックアウト要求の情報に不正にアクセスできる状態となっていた。この種の脆弱性は情報漏洩やプライバシー侵害につながる可能性があり、適切なアクセス制御の実装と定期的なセキュリティ評価が重要となる。

Devolutions Server脆弱性に関する考察

Devolutions Serverの脆弱性は認証済みユーザーによる攻撃に限定されており、攻撃の自動化も困難であることから、即時の大規模な被害は想定されにくい状況となっている。しかしながら、内部関係者による意図的な情報漏洩や、認証情報が漏洩した場合の二次被害のリスクは依然として存在するため、早急なアップデートの適用が推奨される。

今後の課題として、アクセス制御機能の設計段階からのセキュリティレビューの強化や、定期的な脆弱性診断の実施が重要となるだろう。特に一時アクセス要求やチェックアウト要求といった特殊な機能については、通常の認証・認可の仕組みに加えて、より厳格なアクセス制御の実装が必要となる。

中長期的には、ゼロトラストセキュリティの考え方に基づいたアクセス制御の実装や、コンテキストベースの認可機能の導入が有効な対策となるだろう。また、セキュリティインシデントの早期発見・対応のため、アクセスログの詳細な監視や異常検知の仕組みの導入も検討に値する。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-2278, (参照 25-04-03).
  2. 1069

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