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【CVE-2025-1932】MozillaのFirefoxとThunderbirdに深刻な脆弱性、範囲外アクセスの危険性が判明

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Mozillaのxslt/txNodeSorterに深刻な脆弱性を発見
  • Firefox 136未満とThunderbird 136未満に影響
  • Google Project Zeroの研究者が発見し報告

MozillaのFirefoxとThunderbirdに深刻な脆弱性

Mozillaは2025年3月4日、FirefoxとThunderbirdの複数のバージョンに影響を与える重大な脆弱性【CVE-2025-1932】を公開した。この脆弱性はxslt/txNodeSorterにおける不整合な比較処理に起因し、潜在的に悪用可能な範囲外アクセスが発生する可能性があることが明らかになった。[1]

この脆弱性の影響を受けるのは、Firefox 136未満、Firefox ESR 128.8未満、Thunderbird 136未満、およびThunderbird 128.8未満のバージョンであることが判明している。特にバージョン122以降のユーザーに影響を与える可能性があり、早急なアップデートが推奨されている。

本脆弱性はGoogle Project Zeroの研究者Ivan Fratricによって発見され、すでにMozillaに報告されている。CISAによる評価では、CVSSスコアが8.1(高)とされ、技術的な影響度は深刻なレベルに分類されている。

脆弱性の影響範囲まとめ

製品 影響を受けるバージョン 重要度
Firefox 136未満
Firefox ESR 128.8未満
Thunderbird 136未満
Thunderbird ESR 128.8未満

範囲外アクセスについて

範囲外アクセスとは、プログラムが確保されたメモリ領域の範囲を超えてデータにアクセスしようとする問題のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • メモリ破壊やデータの改ざんにつながる可能性がある
  • システムクラッシュや情報漏洩のリスクが存在する
  • 攻撃者による任意のコード実行の足がかりとなる

今回の脆弱性では、xslt/txNodeSorterコンポーネントの比較処理における不整合が原因となっている。CVE-2025-1932として識別されたこの脆弱性は、CWE-125(範囲外読み取り)に分類され、特にバージョン122以降のFirefoxおよびThunderbirdユーザーに影響を与える可能性があることが確認されている。

Mozillaの脆弱性対応に関する考察

Mozillaの今回の脆弱性対応は、発見から公開までの期間が比較的短く、透明性の高い対応として評価できる。Google Project Zeroという著名なセキュリティ研究チームとの協力体制が構築されていることは、今後のセキュリティ品質向上においても重要な要素となるだろう。

一方で、バージョン122以降という比較的新しいバージョンで発生した脆弱性であることは、新機能追加時のセキュリティテストの重要性を再認識させる。今後は機能追加とセキュリティ品質のバランスを取りながら、より強固な品質管理プロセスの確立が求められるだろう。

また、Firefox ESRやThunderbirdなど複数の製品に影響が及んだことから、共通コンポーネントのセキュリティ管理の重要性も浮き彫りとなった。今後はコンポーネント単位でのセキュリティ検証プロセスの強化や、影響範囲の特定を迅速に行える体制づくりが期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1932, (参照 25-04-03).
  2. 1694
  3. Google. https://blog.google/intl/ja-jp/

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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