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公開：2025-04-07

JPX総研とみんせつが決算短信AI翻訳サービスを展開、2025年の日英同時開示義務化に向け上場企業の業務効率化を支援

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• JPX総研がみんせつと提携し決算短信AI翻訳サービスを無償提供開始
• 2025年4月の日英同時開示義務化への対応を支援
• IRイベントの議事録作成やESG情報配信など多様なサービスを展開

JPX総研による上場企業向けIR業務効率化サービスの展開

株式会社JPX総研は資本業務提携先の株式会社みんせつと共同で、2025年4月からの日英同時開示義務化に対応する新サービス「決算短信AI翻訳」の提供を開始した。生成AI技術を活用したこのサービスでは、XBRL形式の日本語決算短信をアップロードするだけで最短2分で英訳版を生成することが可能となっている。^[1]

決算短信AI翻訳サービスは上場企業のIR部門および経理財務部門向けに無償で提供され、翻訳業務における時間とコストの削減を実現している。これによりIR担当者は投資家とのコミュニケーションにより多くの時間を割くことが可能となり、効果的な情報開示の実現に貢献するものと期待される。

また、SCRIPTS Asia株式会社およびみんせつを通じて、決算説明会やESG説明会などの議事録作成・翻訳サービスも展開している。上場企業は作成された記事を自社ウェブサイトへの掲載や投資家への配布に活用でき、IR業務の効率化と投資家との対話促進を総合的に支援する体制を整えている。

JPX総研の業務効率化サービスまとめ

生成AIについて

生成AIとは、機械学習技術の一種で、与えられたデータから新しいコンテンツを作り出すことができる人工知能システムのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 大量のデータから学習し、人間のような文章や画像を生成
• 自然言語処理による高精度な翻訳や要約が可能
• 既存の業務プロセスを効率化し、人間の創造的活動を支援

JPX総研が導入した決算短信AI翻訳サービスでは、生成AI技術を活用することで従来の機械翻訳より高品質な翻訳を実現している。これにより上場企業は翻訳作業の時間とコストを大幅に削減でき、投資家とのコミュニケーションにより多くのリソースを割くことができるようになった。

決算短信AI翻訳サービスに関する考察

AI翻訳サービスの無償提供は、2025年4月からの日英同時開示義務化への対応に向けて上場企業の負担を大きく軽減する取り組みとして評価できる。一方で、AIによる翻訳の品質管理や専門用語の正確な翻訳については、人間による確認作業が依然として必要となる可能性が高いだろう。

今後は機械学習モデルの継続的な改善とファインチューニングにより、より高精度な翻訳サービスの実現が期待される。特に金融専門用語や企業固有の表現への対応力を向上させることで、人間による確認作業の負担をさらに軽減できる可能性があるだろう。

長期的には、決算短信の翻訳にとどまらず、統合報告書やESG関連文書など、より広範な企業開示文書への対応も視野に入れる必要がある。グローバル投資家との効果的なコミュニケーション実現に向けて、AI技術を活用した多言語対応の重要性は一層高まっていくと考えられる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「【日本取引所グループ】上場会社のIR/経理財務/サステナビリティ推進ご担当者様向け　業務効率化サービスのご紹介 | 株式会社JPX総研のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000137648.html, (参照 25-04-07).
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