セキュリティ

SECURITY

公開：2025-04-09

【CVE-2025-3332】codeprojects Restaurant Management Systemに深刻な脆弱性、SQLインジェクション攻撃の危険性が明らかに

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• codeprojects Online Restaurant Management System 1.0に重大な脆弱性
• menu_save.phpファイルでSQLインジェクションが可能に
• リモートからの攻撃が可能で既に公開済み

codeprojects Online Restaurant Management System 1.0のSQLインジェクション脆弱性

2025年4月7日、codeprojectsのOnline Restaurant Management System 1.0において、重大な脆弱性が発見された。この脆弱性は/admin/menu_save.phpファイル内の未特定の機能に存在しており、menuパラメータの操作によってSQLインジェクションが可能となることが判明している。^[1]

この脆弱性はCVE-2025-3332として登録されており、CVSS 4.0のスコアでは6.9（MEDIUM）、CVSS 3.1では7.3（HIGH）と評価されている。攻撃者は特別な権限を必要とせずリモートから攻撃を実行できる状態であり、既に攻撃手法が公開されているため早急な対応が必要だ。

VulDBのレポートによると、この脆弱性は情報の漏洩や改ざん、可用性への影響をもたらす可能性がある。SSVCの評価では自動化可能な攻撃であることが示されており、システムに対する部分的な影響が及ぶ可能性が指摘されている。

脆弱性の評価詳細

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションの脆弱性を利用して不正なSQLクエリを実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• データベースの情報を不正に取得・改ざんすることが可能
• 認証をバイパスして管理者権限を取得する可能性がある
• データベースサーバー上でコマンドを実行される恐れがある

今回のOnline Restaurant Management Systemの脆弱性では、menuパラメータを介したSQLインジェクションが可能となっている。この種の脆弱性は特に飲食店の予約情報や顧客データなど機密性の高い情報が標的となる可能性が高く、実際の被害も報告されている。

Restaurant Management System脆弱性に関する考察

Restaurant Management Systemの脆弱性が公開されたことで、システムの安全性に関する意識が高まることが期待される。特に飲食店のような個人情報を扱う業態では、システムの選定時にセキュリティ面での評価をより重視する必要性が出てきているだろう。

今後は同様のシステムにおいて、入力値のバリデーションやプリペアドステートメントの使用など、基本的なセキュリティ対策の実装が求められる。特にオープンソースのシステムでは、コミュニティによる継続的なセキュリティレビューと迅速な脆弱性対応が重要になってくるだろう。

また、このような脆弱性の発見は、飲食店向けシステム全体のセキュリティ強化につながる可能性がある。今後はAIを活用した自動コード検査やセキュリティテストの導入など、より効果的な予防措置が普及することが期待される。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3332, (参照 25-04-09).
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