セキュリティ

SECURITY

公開：2025-04-09

【CVE-2025-3018】SourceCodester Online Eyewear Shopに深刻な脆弱性、SQLインジェクション攻撃のリスクが判明

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• SourceCodester Online Eyewear Shop 1.0にSQLインジェクションの脆弱性
• Users.phpファイルのID引数操作により攻撃が可能
• CVE-2025-3018として報告され、深刻度は中程度

SourceCodester Online Eyewear Shop 1.0のSQLインジェクション脆弱性

セキュリティ研究者により、SourceCodester Online Eyewear Shop 1.0のUsers.phpファイルにSQLインジェクションの脆弱性が発見され、2025年3月31日に公開された。この脆弱性はCVE-2025-3018として登録されており、CVSS 4.0のスコアでは5.3（中程度）と評価されている。^[1]

脆弱性はUsers.phpファイルのdeleteメソッドにあり、ID引数の操作によってSQLインジェクション攻撃が可能となることが判明した。この脆弱性は既に一般に公開されており、リモートからの攻撃が可能であるため、早急な対応が必要とされている。

VulDBのユーザーであるMengfanLiによって報告されたこの脆弱性は、CWE-89（SQLインジェクション）およびCWE-74（インジェクション）に分類されている。CVSS 3.1および3.0では6.3、CVSS 2.0では6.5とスコアリングされており、複数のバージョンで一貫して中程度の深刻度と評価されている。

CVE-2025-3018の詳細情報まとめ

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベース操作において、悪意のあるSQLコードを注入する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• データベースの内容を不正に読み取りや改ざんが可能
• 認証をバイパスして不正アクセスを行うことが可能
• データベースサーバー上でコマンドを実行する可能性がある

SourceCodester Online Eyewear Shop 1.0の脆弱性は、Users.phpファイルのID引数を利用したSQLインジェクション攻撃が可能となっている。この種の脆弱性は、ユーザー入力値のサニタイズが不適切な場合に発生し、データベース内の情報漏洩やシステムの不正操作などのリスクをもたらす可能性がある。

SourceCodester Online Eyewear Shop 1.0の脆弱性に関する考察

ソースコードの公開されているECサイトシステムにおいて、SQLインジェクションのような基本的な脆弱性が発見されたことは、セキュリティレビューの重要性を改めて示している。特にユーザー情報を扱うシステムでこのような脆弱性が存在することは、個人情報漏洩のリスクを高める要因となっているため、早急な対応が必要である。

今後はアプリケーションのリリース前に、SQLインジェクションなどの一般的な脆弱性に対する包括的なセキュリティテストの実施が不可欠となるだろう。また、入力値のバリデーションやプリペアドステートメントの使用など、基本的なセキュリティ対策の徹底が求められる。

オープンソースのECサイトシステムは、多くの開発者やビジネスにとって重要なリソースとなっている。セキュリティコミュニティとの継続的な連携や、定期的な脆弱性診断の実施など、持続的なセキュリティ品質の向上に向けた取り組みが期待される。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3018, (参照 25-04-09).
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