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公開：2025-04-09

三菱総合研究所と都留市がAIオンデマンド交通の実証運行を実施、高齢者の移動手段として95%以上の予約完了率を達成

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 都留市でAI自動音声応答による乗車予約システムを実証運行
• 95%以上の予約がAI自動音声応答で正常に完了
• 7割以上の利用者が満足と回答

都留市のAIオンデマンド交通実証実験で高齢者の利便性向上を確認

三菱総合研究所は都留市およびアイネスと共同で、AI自動音声応答による乗車予約が可能なオンデマンド交通「AI（あい）つる～と」の実証運行を2月17日から2月28日まで実施した。都留市では2023年11月に専用アプリを使用したオンデマンド交通の実証運行を行ったが、アプリ操作の難しさや予約受付の運用コストが課題となっていた。^[1]

実証運行では、利用者が直接電話をかけてAI自動音声に応答する方式を採用し、運行システムが他の予約者の目的地や到着時間を考慮して最適な運行ルートを探索する仕組みを構築した。利用者は会員証をドライバーに提示することで乗降確認を行い、キャッシュレス決済の検証も同時に実施している。

延べ100人弱の利用者からのアンケートでは7割以上が「大変満足」または「満足」と回答し、半数以上が「今後も自動音声予約を利用したい」と評価した。95%以上の予約がAI自動音声応答で完了したものの、時間や停留所番号の聞き間違いなど音声認識精度の向上が新たな課題として浮上している。

AIオンデマンド交通実証実験の概要

都留市の詳細はこちら

オンデマンド交通について

オンデマンド交通とは、利用者の要求に応じて運行経路や時刻を柔軟に設定できる地域公共交通システムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 利用者の予約に応じて運行ルートを最適化
• 複数の利用者の目的地を効率的に巡回
• 従来の定時定路線型交通と比べて柔軟な運行が可能

地域公共交通は住民生活や地域経済の基盤として重要な役割を果たすが、人口減少や自家用車の普及による輸送需要の減少、担い手不足などの課題に直面している。AIオンデマンド交通は持続性確保と利便性向上のための新技術として、特に高齢者層の移動手段として期待が高まっている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「AI自動音声応答による電話予約で送迎車が停留所に | 株式会社三菱総合研究所のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000185.000050210.html, (参照 25-04-09).
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