アンドパッドと大成建設がBIMと連携した配筋検査機能の検証を開始、建設現場の作業効率化に期待

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

アンドパッドは大成建設との協力のもと、BIMとデータ連携した配筋検査機能の現場検証を2025年4月9日より開始した。この検証では、大成建設の施工現場において配筋検査にかかる準備作業と検査業務の省力化、さらにデジタルでの検査進捗管理方法の検証を実施することになっている。^[1]

建設業界ではBIMデータを活用した建築確認申請やBIM活用の標準化に向けた取り組みが活発化しており、大成建設は進化型DXパッケージ施工として建築現場のDX化を推進している。従来は構造図から配筋要領や構造リストなどの情報を手作業で実施しており、作成に多くの時間を要していた問題が解決される見込みだ。

検証期間は2025年6月までを予定しており、BIMとのデータ連携による配筋検査の効率化を目指す。BIMから出力されるデータを選択するだけで検査準備が完了し、図面や黒板情報、チェックリストなどの情報がBIMからANDPADへ登録可能となる仕組みを構築する予定である。

BIMとは「Building Information Modeling」の略称で、建築物の3次元モデルを作成し、設計から施工、維持管理まで建築ライフサイクル全体で活用できる情報を統合的に扱うシステムのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

建設業界ではBIMの活用が進み、大成建設でも進化型DXパッケージ施工の一環としてBIMを活用している。BIMデータで出力された申請図書を活用した建築確認申請やBIM活用の標準化に向けた取り組みなど、生産性向上や課題解決に向けた動きが活発化している。

BIMとデータ連携した配筋検査機能は、従来の手作業による準備作業を大幅に効率化する可能性を秘めている。特に配筋要領や構造リストなどの情報をBIMから直接取り込むことで、作業時間の短縮だけでなくヒューマンエラーの防止にも貢献することが期待できるだろう。

今後の課題として、BIMデータの標準化や互換性の確保が挙げられる。異なるBIMソフトウェア間でのデータ連携や、既存の施工管理システムとの統合など、技術的な課題の解決が必要となる。データフォーマットの統一や変換技術の向上が、更なる効率化のカギを握るのではないだろうか。

建設業界全体のDX化が進む中、BIMを活用した検査業務の効率化は今後も重要なテーマとなる。アンドパッドと大成建設の取り組みは、業界全体の生産性向上に向けた先駆的な事例として注目に値する。今後は他社との連携や機能の拡充により、より包括的な建設DXソリューションへと発展することが期待される。

^ PR TIMES. 「アンドパッド、大成建設とBIMとデータ連携した「配筋検査」機能の現場検証を開始 | 株式会社アンドパッドのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000147.000018154.html, (参照 25-04-10).

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