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公開：2025-04-09

双日とロイヤルHDがベトナムで外食事業を展開、ホーチミンに洋食店THE ROYALをオープン

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 双日とロイヤルHDがベトナムで外食事業に参入
• ホーチミンに洋食店「THE ROYAL」を4月18日開店予定
• リテールバリューチェーンの拡大強化を目指す

双日とロイヤルHDのベトナム外食事業展開

双日株式会社とロイヤルホールディングス株式会社は、2025年4月18日にベトナム1号店となる洋食店「THE ROYAL」をホーチミンに開店する計画を発表した。両社は2021年に締結した資本業務提携に基づき、戦略的パートナーとして洋食や和食など幅広い業態の飲食店を展開していく方針を掲げている。^[1]

双日はベトナムでの事業基盤を活かし、卸売や物流、食品関連事業と連携しながらリテールバリューチェーンの拡大を図っている。2023年11月にはベトナム最大手の業務用食品卸業事業者DaiTanViet Joint Stock Companyを買収し、2024年12月には同国最大級の牛の食肉加工工場を稼働開始した。

ロイヤルHDは2024年8月に現地法人「ROYAL SOJITZ VIETNAM COMPANY LIMITED」を設立し、ベトナムでの外食事業拡大を推進している。1号店となる「THE ROYAL」は、ホーチミン中心部に立地し、グリル料理をメインとしたBAR＆GRILLをコンセプトとしており、店舗名は1953年に福岡県に開店したロイヤルHD第1号店に由来している。

THE ROYALの店舗概要

リテールバリューチェーンについて

リテールバリューチェーンとは、小売業における価値連鎖のことを指し、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 製造から販売までの一貫した事業体制の構築
• 物流・卸売・小売の各段階での付加価値創造
• 効率的な商品供給と品質管理の実現

双日のベトナムにおけるリテールバリューチェーンは、食品卸売事業を起点として製造・小売分野へと拡大している。Huong Thuy Manufacture Service Trading Corporationとの連携により、個人経営の小売店から中高級ホテル・飲食店まで幅広い販路を確保し、食品流通の効率化と品質向上を実現している。

ベトナム外食市場進出に関する考察

ベトナムの外食市場は東南アジアでインドネシアに次ぐ規模を持ち、日本食への関心も高いことから、双日とロイヤルHDの進出は市場の成長性を捉えた戦略的な判断といえる。特にホーチミンのような大都市圏では所得向上や共働き世帯の増加により、外食需要の更なる拡大が期待できるだろう。

双日が持つベトナムでの事業基盤と食料分野での販売力、そしてロイヤルHDの店舗開発運営力を組み合わせることで、効率的な事業展開が可能になると考えられる。特に双日が保有する食肉加工工場との連携により、高品質な食材の安定供給体制が構築できることは大きな強みとなるだろう。

今後は人材育成や品質管理体制の確立が重要な課題となる。ベトナム市場特有の味覚や食文化への適応を図りつつ、日本のサービス品質を維持することで、現地での競争優位性を確保することができると考えられる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「双日、ロイヤルホールディングスとベトナムで外食事業に参入 | 双日株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000296.000073843.html, (参照 25-04-09).
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