DX

ディーエックス

公開：2025-04-10

株式会社NearMeのシェア乗りサービスが国交省MaaS2.0プロジェクトに採択、リアルタイム相乗りタクシーマッチングシステム開発へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• NearMeのシェア乗りサービスが国交省MaaS2.0プロジェクトに採択
• リアルタイム相乗りタクシーマッチングシステムを開発予定
• 独自AIを活用した効率的な移動手段を提供へ

株式会社NearMeのシェア乗りサービスが国交省MaaS2.0プロジェクトに採択

株式会社NearMe（本社：東京都中央区、代表取締役社長：髙原幸一郎）の独自AIを活用したシェア乗りサービスが、国土交通省の「地域交通DX:MaaS2.0」における「リアルタイム相乗りタクシーマッチングシステム開発プロジェクト」に採択された。2025年4月8日に発表されたこの取り組みは、人口減少や高齢化が進む中での地方部における公共交通機関の縮小や廃止、また観光地でのタクシー不足といった社会課題の解決を目指している。^[1]

国土交通省が推進する「地域交通DX:MaaS2.0」は「サービス」「データ」「マネジメント」「ビジネスプロセス」の4つの観点からデジタル活用を一体的に推進する新たな取り組みだ。採択された19のプロジェクトのうち「サービス」の観点において、NearMeの独自AIによる「シェア乗り」サービスが選ばれ、都市部や観光地における移動需要増加に対応するシステム開発が進められる。

NearMeは本プロジェクトにおいて、既存のタクシーを最大限に活用しながら1乗車あたりの利用者数を増やす「シェア乗り」の仕組みを提供する。従来は事前予約が中心だったサービスを、利用者主体の募集や潜在利用者へのプッシュ通知機能を開発することで、リアルタイムでのマッチングを可能にし「すぐ乗れる」「もっと乗れる」相乗りタクシーの実現を目指すのだ。

NearMeのシェア乗りサービス概要

自治体版ライドシェア/日本版ライドシェアに関するお問い合わせはこちら

MaaS2.0について

MaaS2.0とは、国土交通省が推進する「地域交通DX:MaaS2.0」の略称で、デジタル技術を活用した地域交通の新たな構築を目指す取り組みのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 「サービス」「データ」「マネジメント」「ビジネスプロセス」の4観点からのデジタル活用
• 地域交通の持続可能性や利便性向上を目的とした統合的アプローチ
• 全19プロジェクトを通じた様々な地域交通課題の解決

NearMeのシェア乗りサービスはMaaS2.0の「サービス」観点において採択されており、リアルタイムでのマッチングを実現することにより移動需要の効率的な対応を目指している。このシステムが実現すれば、特に人口減少地域や観光地でのタクシー不足といった課題に対して、既存のタクシー資源を最大限に活用した解決策となる可能性が高い。

相乗りタクシーマッチングシステムに関する考察

NearMeの相乗りタクシーマッチングシステムが国交省のMaaS2.0プロジェクトに採択されたことは、日本の交通課題解決に向けた重要な一歩と言える。特に独自AIを活用したリアルタイムマッチングの仕組みは、これまで事前予約が中心だった相乗りサービスに革新をもたらし、より柔軟で即時性のある移動手段の提供が期待できる。地方部の公共交通縮小問題や観光地でのタクシー需要集中といった課題に対して、既存のインフラを効率的に活用する点も高く評価できるだろう。

しかし今後の課題として、利用者のプライバシー保護やマッチングの公平性、ピーク時における需要予測の精度向上などが考えられる。特に見知らぬ人との相乗りに対する心理的抵抗感は無視できない要素だ。これらの課題に対しては、利用者評価システムの導入や柔軟な料金体系、AIによる需要予測の継続的な改善などが解決策となり得る。

今後の展開としては、他の交通手段との連携や地域特性に応じたカスタマイズ、さらには自動運転技術との統合なども視野に入れることが望ましい。NearMeがすでに全国16の空港を対象としたサービスを展開している実績を活かし、空港アクセスだけでなく日常的な移動や観光客向けの二次交通など多様なニーズに対応できるプラットフォームへと発展することを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「国土交通省MaaS2.0の「リアルタイム相乗りタクシーマッチングシステム開発プロジェクト」において独自AIを活用したNearMeのシェア乗りサービスが採択 | 株式会社NearMeのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000178.000031733.html, (参照 25-04-10).
2877

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「DX」に関するコラム一覧「DX」に関するニュース一覧