Azure Cosmos DBがchange feed機能を強化、全バージョンと削除の追跡機能でデータガバナンスが向上
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記事の要約
- Azure Cosmos DBのchange feedモードが全バージョンと削除対応に進化
- Public Previewの利用が簡単に、サブスクリプション登録不要に
- 複数のSDKで全バージョンと削除モードをサポート開始
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Azure Cosmos DBのchange feed機能が大幅に進化、全バージョンと削除の追跡が容易に
Microsoftは2025年4月10日、Azure Cosmos DBのchange feed機能における全バージョンと削除モードのPublic Previewの利用方法を簡素化したことを発表した。従来はサブスクリプション登録が必要だったが、アカウント上で直接有効化できるようになり、コンテナ内のデータ変更の追跡がより容易になるようになった。[1]
新しい全バージョンと削除モードでは、作成や更新操作だけでなく削除操作による変更も追跡できるようになり、変更がどの操作によるものかを示すメタデータも提供される。継続的なバックアップ保持期間内であれば、コンテナで発生したすべての変更を読み取ることが可能になった。
さらに、.NET、Java、Python、JavaScriptなどの主要なSDKで全バージョンと削除モードのサポートが開始された。開発者は各言語のSDKを使用して、change feed機能を自身のプロジェクトにシームレスに統合できるようになり、イベントソーシングや監査、下流システムの同期などのパターンを実現できる。
Azure Cosmos DBのchange feed機能まとめ
最新バージョンモード | 全バージョンと削除モード | |
---|---|---|
対応操作 | 作成と更新 | 作成、更新、削除 |
メタデータ | 基本情報のみ | 操作種別も含む |
利用方法 | 標準機能 | アカウントで有効化 |
対応SDK | 全SDK | .NET、Java、Python、JavaScript |
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change feedについて
change feedとは、データベース内のデータ変更を追跡・監視するための機能であり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- リアルタイムまたはオンデマンドでデータ変更を読み取り可能
- イベントソーシングや監査、システム同期に活用
- 変更履歴の追跡と処理の柔軟な制御が可能
Azure Cosmos DBのchange feedは、コンテナ内のデータ変更を継続的に監視し、その変更履歴をアプリケーションで利用可能な形で提供する。データの整合性維持やシステム間の同期、監査ログの作成など、様々なユースケースで活用できる重要な機能として位置づけられている。
Azure Cosmos DBのchange feed機能に関する考察
全バージョンと削除モードの導入により、Azure Cosmos DBのデータ追跡機能は大きく前進した。特に削除操作の追跡が可能になったことで、データの完全な履歴管理が実現し、コンプライアンス要件の厳しい業界でも安心して利用できるようになったと言える。継続的なバックアップと組み合わせることで、より強固なデータガバナンス体制を構築できるだろう。
しかし、全バージョンと削除モードの有効化には最大30分の処理時間が必要であり、大規模システムでの切り替え時には慎重な計画が求められる。また、継続的なバックアップの保持期間内でのみ変更履歴が参照可能という制限があるため、長期的なデータ保持が必要な場合は別途アーカイブ戦略を検討する必要があるだろう。
今後は、より多くのSDKでの対応や、変更履歴の分析・可視化ツールの提供が期待される。特にAIと組み合わせたデータ変更パターンの分析や、異常検知機能の追加により、データベース運用の効率化とセキュリティ強化が進むことが期待できる。
参考サイト
- ^ Microsoft Visual Studio. 「Getting insights from changes to items in Azure Cosmos DB just got easier! - Azure Cosmos DB Blog」. https://devblogs.microsoft.com/cosmosdb/getting-insights-from-changes-to-items-in-azure-cosmos-db-just-got-easier/, (参照 25-04-12). 5148
- Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp
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