セキュリティ

SECURITY

公開：2025-04-12

projectworlds Online Doctor Appointment Booking System 1.0にSQL注入の脆弱性、患者データ漏洩のリスクに警戒

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• projectworlds Online Doctor Appointment Booking System 1.0にSQL注入の脆弱性
• deleteappointment.phpファイルでID引数の操作により発生
• CVSS評価でHIGHの深刻度、リモートから攻撃可能

projectworlds Online Doctor Appointment Booking System 1.0のSQL注入の脆弱性

VulDBは2025年4月3日、projectworlds Online Doctor Appointment Booking System 1.0において重大な脆弱性を発見したことを公表した。この脆弱性は/doctor/deleteappointment.phpファイルの処理に関連しており、ID引数の操作によりSQL注入攻撃が可能となることが判明している。^[1]

この脆弱性はCVE-2025-3178として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはSQL注入（CWE-89）とインジェクション（CWE-74）に分類されている。CVSSスコアは3.0および3.1でいずれも7.3（HIGH）、4.0では6.9（MEDIUM）と評価されており、深刻な影響をもたらす可能性が指摘されている。

この脆弱性の特徴として、攻撃者は特別な権限を必要とせずリモートから攻撃を実行できることが挙げられる。さらに攻撃手法がすでに公開されており、悪用される可能性が高い状態となっているため、早急な対応が求められている。

CVE-2025-3178の詳細情報

SQL注入について

SQL注入とは、Webアプリケーションのデータベース操作において、不正なSQL文を挿入・実行できる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• データベースの不正アクセスや改ざんが可能
• 認証回避やデータの窃取につながる可能性
• Webアプリケーションで最も一般的な脆弱性の一つ

本事例では、deleteappointment.phpファイルのID引数に対する入力値の検証が不十分であることが原因となっている。攻撃者はこの脆弱性を悪用してデータベースに不正なSQLコマンドを挿入し、データの改ざんや漏洩を引き起こす可能性がある。

projectworlds Online Doctor Appointment Booking Systemの脆弱性に関する考察

医療系システムにおける脆弱性は患者の個人情報漏洩につながる可能性があり、特に深刻な問題となっている。予約システムには患者の個人情報や医療記録が含まれている可能性が高く、SQL注入攻撃によってこれらの情報が漏洩した場合、プライバシーの侵害だけでなく、なりすましや医療詐欺などの二次被害にもつながる恐れがある。

医療システムのセキュリティ対策として、入力値の厳格なバリデーションやプリペアドステートメントの使用、定期的なセキュリティ監査の実施が不可欠である。また、システムのアップデートや脆弱性情報の監視を継続的に行い、新たな脅威に対して迅速に対応できる体制を整えることが重要だ。

今後は医療系システムにおけるセキュリティ基準の厳格化や、開発段階からのセキュリティテストの義務化なども検討する必要がある。医療機関のデジタル化が進む中、患者データの保護は最優先事項として認識され、より強固なセキュリティ対策の実装が求められるだろう。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3178, (参照 25-04-12).
1886

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「セキュリティ」に関するコラム一覧「セキュリティ」に関するニュース一覧