セキュリティ

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公開：2025-04-12

【CVE-2025-2989】Tenda FH1202のWeb管理インターフェースに重大な脆弱性、不適切なアクセス制御により深刻な影響のおそれ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Tenda FH1202のWeb管理インターフェースに脆弱性
• 不適切なアクセス制御により重大な影響のおそれ
• バージョン1.2.0.14(408)が影響を受ける

Tenda FH1202の脆弱性発見、アクセス制御に深刻な問題

VulDBは2025年3月31日、Tenda FH1202のバージョン1.2.0.14(408)において、Web管理インターフェースの/goform/AdvSetWrlコンポーネントに重大な脆弱性が発見されたことを公開した。この脆弱性は不適切なアクセス制御に関連しており、リモートからの攻撃が可能であることが明らかになっている。^[1]

CVSSスコアにおいて、CVSS 4.0では6.9（MEDIUM）、CVSS 3.1およびCVSS 3.0では5.3（MEDIUM）と評価されており、深刻度は中程度とされている。この脆弱性はCWE-284（不適切なアクセス制御）およびCWE-266（不適切な権限割り当て）に分類され、攻撃者による不正なアクセスのリスクが指摘されている。

特筆すべき点として、この脆弱性に関する情報は既に公開されており、攻撃に特権レベルやユーザーインタラクションが不要であることが判明している。また、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低いとされており、早急な対策が求められる状況となっている。

Tenda FH1202の脆弱性詳細

不適切なアクセス制御について

不適切なアクセス制御とは、システムやアプリケーションにおいて、許可されていないユーザーが保護されたリソースにアクセスできてしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 認証や認可の検証が不十分または欠如している状態
• 権限チェックの実装が不適切または存在しない状態
• アクセス制御メカニズムのバイパスが可能な状態

この脆弱性は特にWeb管理インターフェースにおいて深刻な影響をもたらす可能性がある。Tenda FH1202の場合、/goform/AdvSetWrlコンポーネントにおける不適切なアクセス制御により、攻撃者がリモートから管理機能に不正アクセスできる可能性が指摘されている。

Tenda FH1202の脆弱性に関する考察

Tenda FH1202の脆弱性は、特権レベルやユーザーインタラクションが不要であり、攻撃条件の複雑さも低いことから、攻撃の実行が比較的容易である点が懸念される。この脆弱性が悪用された場合、管理インターフェースへの不正アクセスを通じて、デバイスの設定変更や情報漏洩などの重大な被害が発生する可能性が高いだろう。

対策として、ファームウェアの更新プログラムの提供が急務となるが、それまでの暫定的な対応として、管理インターフェースへのアクセス制限や強力なパスワードの設定、不要なポートの無効化などの措置が推奨される。また、ネットワーク監視を強化し、不審なアクセスを検知する仕組みの導入も有効な対策となるだろう。

今後は、IoTデバイスのセキュリティ設計において、アクセス制御メカニズムの実装をより慎重に行う必要がある。特に管理インターフェースについては、多層防御の考え方に基づき、認証・認可の仕組みを強化し、定期的なセキュリティ監査を実施することが望ましい。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-2989, (参照 25-04-12).
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