セキュリティ

SECURITY

公開：2025-04-12

【CVE-2025-3384】1000 Projects HRMSにSQLインジェクションの脆弱性、個人情報漏洩のリスクで早急な対応が必要に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 1000 Projects HRMSにSQLインジェクションの脆弱性
• employee.phpのemailパラメータが影響を受ける
• CVSSスコア7.3でHigh評価の重大な脆弱性

1000 Projects Human Resource Management System 1.0のSQLインジェクション脆弱性

セキュリティ研究者により、1000 Projects Human Resource Management System 1.0のemployee.phpファイルにSQLインジェクションの脆弱性が発見され、2025年4月7日に公開された。この脆弱性はCVE-2025-3384として登録されており、emailパラメータの操作によってSQLインジェクション攻撃が可能となることが判明している。^[1]

この脆弱性は外部からリモートで攻撃可能であり、攻撃コードが既に公開されているため早急な対応が必要とされている。CVSSスコアはバージョン3.1で7.3（High）と評価されており、情報の漏洩やシステムの改ざんなどのリスクが懸念される状況だ。

VulDBの報告によると、この脆弱性は特別な認証を必要とせずに攻撃可能であることが確認されている。影響を受けるシステムの管理者は、セキュリティアップデートの適用やアクセス制御の強化など、早急な対策を講じる必要がある。

脆弱性の詳細情報まとめ

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベース操作において、悪意のあるSQLコードを注入される脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 入力値の検証が不十分な場合に発生する深刻な脆弱性
• データベースの不正アクセスや改ざんが可能となる
• 機密情報の漏洩やシステム破壊につながる可能性がある

本事例では、employee.phpのemailパラメータを経由してSQLインジェクション攻撃が可能となっている。この種の脆弱性は入力値のサニタイズやプリペアドステートメントの使用によって防ぐことができ、Webアプリケーションのセキュリティ対策において最も重要な要素の一つとなっている。

HRMSの脆弱性に関する考察

人事管理システムにおける脆弱性の発見は、従業員の個人情報や給与データなど機密性の高い情報が危険にさらされる可能性があり、極めて深刻な問題である。特に今回の脆弱性は認証なしでリモートから攻撃可能であり、すでに攻撃コードが公開されているため、早急な対応が求められる状況だ。

今後の課題として、オープンソースの人事管理システムにおけるセキュリティ品質の確保が挙げられる。特に小規模組織向けのシステムでは、セキュリティテストや脆弱性診断が十分に行われていないケースが懸念されるため、開発段階からのセキュリティ対策の強化が必要だろう。

セキュリティ対策として、入力値のバリデーション強化やプリペアドステートメントの採用、定期的なセキュリティ監査の実施などが考えられる。また、システム管理者向けのセキュリティトレーニングや、インシデント対応手順の整備なども重要な施策となるだろう。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3384, (参照 25-04-12).
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