カシオとLibryが教科書4社横断のプリント作成ツールQ.Bankを開発、教育現場のICT化を加速

PR TIMES より
スポンサーリンク
記事の要約
- カシオとLibryが教材作成ツール「Q.Bank」を2025年3月提供開始
- 4社の教科書問題を横断利用可能なクラウドプリント作成ツール
- 8万問超の数学問題を収録予定、問題シェア機能も搭載
スポンサーリンク
教育現場のICT化を促進する新ツール「Q.Bank」
カシオ計算機株式会社とそのグループ会社である株式会社Libryは、クラウド上で教科書を発行する4社の数学問題を選択・編集できる「Libryプリント作成ツール Q.Bank」を2025年3月より提供開始する。実教出版、啓林館、第一学習社、東京書籍の4社の問題を横断して利用可能になり、高等学校教育において複数の出版社の問題が利用できるプリント作成ツールは初めての試みとなる。[1]
2030年度からデジタル教科書が正式な教科書として使用される方針が掲げられ、高等学校の教科書が2025年4月に4年に一度の改訂時期を迎える中、教育のICT化が加速している。Q.Bankでは、Libryが保有する問題データベースを活用し、各社の教科書・問題集・参考書などの数学問題を集約することで、2027年3月までに8万問を超える問題を収録する予定だ。
カシオは関数電卓やICT学習アプリ「ClassPad.net」で培った数式入力技術を問題編集機能に応用する。学校の教員は異なる出版社の問題を組み合わせて個別最適化した問題を作成できるだけでなく、作成した問題やプリントを他のユーザーと共有できる問題シェア機能によってノウハウの共有も可能になるだろう。
Q.Bankの特徴まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
提供開始時期 | 2025年3月 |
提供企業 | カシオ計算機株式会社、株式会社Libry |
対象教科 | 数学 |
参加出版社 | 実教出版、啓林館、第一学習社、東京書籍 |
収録予定問題数 | 8万問以上(2027年3月まで) |
主な機能 | 問題選択・編集機能、問題シェア機能 |
スポンサーリンク
CBTについて
CBTとは「Computer Based Testing」の略称で、従来の紙媒体のテストとは異なり、ICT端末を使用してオンライン上で問題に解答する試験方式のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- デジタル環境での試験実施により、採点の効率化が可能
- リアルタイムでの結果集計・分析が実現可能
- マルチメディアを活用した多様な問題形式に対応
全国学力調査において一部の学年科目でCBTの導入が予定されており、教育現場のデジタル化が進んでいる。Q.Bankでも今後CBTに向けた機能の追加を予定しており、教育のICT化の流れに沿ったツールとして期待されている。
Q.Bankに関する考察
Q.Bankの最大の利点は、複数の出版社の教材を横断的に活用できる点と、教員間での問題共有機能を備えている点にある。従来は個別に管理されていた教材をクラウド上で一元管理できることで、教員の業務効率化と教材作成の柔軟性が大幅に向上するだろう。しかし、デジタル環境への移行に不慣れな教員への支援体制の構築が課題となる可能性が高い。
今後はAI技術を活用した問題推薦機能や、生徒の理解度に応じた学習進度の最適化機能など、よりパーソナライズされた学習支援機能の追加が期待される。また、数学以外の教科への展開や、CBTへの対応強化により、より包括的な教育支援プラットフォームとしての発展が望まれる。
教育のデジタル化が加速する中、Q.Bankのような横断的な教材作成プラットフォームの重要性は一層高まっていくだろう。今後は学校現場からのフィードバックを積極的に取り入れ、より使いやすいインターフェースの開発や、教育現場のニーズに即した機能拡充が求められる。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「クラウド上でオリジナルの試験問題や補助教材が作成できる新ツール | カシオ計算機株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000423.000040622.html, (参照 25-04-12). 2134
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
- アーキテクチャ図とは?意味をわかりやすく簡単に解説
- アウトソーシングとは?意味をわかりやすく簡単に解説
- アカウント営業とは?意味をわかりやすく簡単に解説
- インフラエンジニアとは?意味をわかりやすく簡単に解説
- XaaS(X as a Service)とは?意味をわかりやすく簡単に解説
- XAI(説明可能なAI)とは?意味をわかりやすく簡単に解説
- WinActorとは?意味をわかりやすく簡単に解説
- WMS(Warehouse Management System)とは?意味をわかりやすく簡単に解説
- Web-EDIとは?意味をわかりやすく簡単に解説
- WaaS(Workspace as a Service)とは?意味をわかりやすく簡単に解説
- MicrosoftがMicrosoft 365 Copilotのエージェントデバッグ機能を刷新、開発者の生産性向上に貢献
- MicrosoftがAzure Cosmos DBのPower BI統合機能を発表、リアルタイムデータ分析基盤の構築が容易に
- Azure Cosmos DBがchange feed機能を強化、全バージョンと削除の追跡機能でデータガバナンスが向上
- Google CloudがAIエージェント開発フレームワークAgent Development Kitをオープンソースで公開、Geminiモデルとの統合により開発効率が向上へ
- GoogleがGeminiアプリのBSI C5認証を取得、AIアシスタント初の快挙でEU市場での信頼性が向上
- GoogleがVidsのAI音声機能を強化、一括更新と自動シーン調整で動画制作の効率が向上
- GoogleがGmailのGeminiカレンダー連携機能を20言語以上に拡大、グローバルなビジネスコミュニケーションの効率化へ
- GoogleがGemini搭載のChat会話要約機能を3言語に拡大、グローバルコミュニケーションの効率化を推進
- GoogleがClassroomのRead Along機能を拡張、教育者による独自コンテンツのアップロードが可能に
- GoogleがClassroom APIの成績期間管理機能を一般提供開始、教育機関の業務効率化に貢献
スポンサーリンク