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公開：2025-04-16

AIデータ社がエネルギー業界向けAI基盤を発表、スマートメーターデータの活用とナレッジ化を実現へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• AIデータ社がエネルギー業界向けAI基盤「AI孔明 on IDX」を発表
• スマートメーターデータの自社活用とAI分析が可能に
• ベンダーロックされたデータの解放とナレッジ化を実現

AIデータ社がエネルギーデータのAI活用基盤を新開発

AIデータ株式会社は2025年4月16日、エネルギー業界向けのAI連携型データ基盤「AI孔明 on IDX」を発表した。スマートメーターやエネルギー管理システムから得られるデータを自社で保有し活用できる環境を構築することで、企業のデータ活用における課題解決を目指している。^[1]

エネルギー業界では多くの企業がスマートメーターやエネルギー管理システムを導入しているものの、データが外部ベンダーのシステムに閉じ込められ自由な活用が困難な状況が続いていた。AI孔明 on IDXは国産プラットフォーム「IDX」とAI「AI孔明」の組み合わせにより、データの蓄積から分析までを一気通貫で実現する仕組みを提供している。

AI孔明 on IDXの利用料金は小規模顧客向けプランが月額4万円からとなっており、大規模顧客向けや特定業界向けの高度カスタマイズ対応については個別見積もりとなっている。また4月24日には物流DXをテーマとしたフォーラムを開催予定で、ハイブリッド形式での無料セミナーを実施する。

AI孔明 on IDXの機能まとめ

AI孔明 on IDXの詳細はこちら

エネルギー管理システム（EMS）について

エネルギー管理システム（EMS）とは、電力使用量の可視化や制御を行うためのシステムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• リアルタイムでのエネルギー使用量の監視と記録
• 電力需要のピークカットや省エネ運用の自動化
• 複数拠点のエネルギー使用状況の一元管理

EMSはスマートメーターと連携することで、より詳細な電力使用データの収集と分析が可能となる。しかし多くの場合、データがベンダーのシステムに閉じ込められており、企業が自由にデータを活用できない状況が課題となっていた。

AI孔明 on IDXに関する考察

AI孔明 on IDXの最大の利点は、これまでベンダーに依存していたエネルギーデータの活用を自社で完結できる点にある。特にAIによる異常検知や傾向分析が自然言語で可能となることで、データサイエンティストがいない企業でも高度なデータ活用が実現できるようになるだろう。

一方で課題として、既存のEMSやスマートメーターとの互換性確保や、データ移行時の整合性担保が挙げられる。特に長期運用している設備のデータを新システムに移行する際には、過去データの損失や変換ミスが発生するリスクがあるため、段階的な移行プロセスの確立が必要となるだろう。

今後の発展としては、業界横断的なデータ連携基盤への拡張が期待される。エネルギーデータと他業種のデータを組み合わせることで、より高度な分析や予測が可能となり、新たなビジネス価値の創出につながる可能性が高い。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「AIデータ社、スマートメーターは導入済み。でも“データを活かせない”という現場の盲点とは？ | AIデータ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000511.000040956.html, (参照 25-04-16).
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