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公開：2025-04-18

東海エンジニアリングサービスが直径50mmの大型赤外線レンズ量産技術を開発、セキュリティと自動運転分野の発展に貢献

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 株式会社東海エンジニアリングサービスが大型赤外線レンズの量産技術を開発
• 直径50mmのカルコゲナイドガラスレンズの成形に成功
• セキュリティと自動運転分野での活用に期待

大型赤外線レンズの画期的な量産技術を開発

株式会社東海エンジニアリングサービスは、直径50mmの大型カルコゲナイドガラスレンズの成形に成功し、2024年12月に専用装置を完成させた。セキュリティ・監視システムや自動運転技術に不可欠な赤外線レンズの技術的限界を突破し、量産化への道を開いている。^[1]

従来は直径40mm以上のカルコゲナイドガラスレンズの成形が技術的に困難とされていたが、京都府の開発補助事業「エコノミックガーデニングI」の支援を受けて開発を進めた結果、割れを防止する成形条件の確立に成功した。産業技術総合研究所の支援を受けながら、詳細なシミュレーションを実施し breakthrough を達成している。

この技術革新は、入社3年目の若手エンジニアの挑戦から生まれ、ガラスの物性データ取得と詳細なシミュレーションを実施することで実現した。開発された技術は国内外の展示会で高い評価を受け、特にドイツの研究機関からも称賛を得ている。

大型カルコゲナイドガラスレンズの特徴まとめ

カルコゲナイドガラスについて

カルコゲナイドガラスとは、人体温度に相当する波長帯の赤外線を透過する特殊な材料であり、以下のような特徴を持っている。

• 金型を用いたプレス成形が可能な特殊ガラス材料
• 一般的なガラスと比較して強度が低く、温度変化に敏感
• 赤外線透過性に優れ、光学機器に最適

カルコゲナイドガラスはその特性から、サーモグラフィカメラや夜間視認カメラなどの赤外線光学機器に広く使用されている。特に防犯・セキュリティ分野から自動車の自動運転支援システムまで、私たちの安全を確保するための重要な技術として定着している。

大型赤外線レンズの量産技術に関する考察

大型カルコゲナイドガラスレンズの成形技術確立は、セキュリティと自動運転分野に大きな影響を与える可能性がある。従来の技術的限界を超える直径50mmのレンズ成形が可能になったことで、より高性能な赤外線光学機器の開発が加速するだろう。

一方で、量産化に向けては品質の安定性や製造コストの課題が残されている。特にカルコゲナイドガラス特有のガス発生や温度差による破損リスクを、量産工程でいかに制御するかが重要な課題となるはずだ。

今後は自動運転やセキュリティシステムの高度化に伴い、より大型で高性能な赤外線レンズの需要が増加すると予想される。継続的な技術改良と製造プロセスの最適化によって、さらなる性能向上と用途拡大が期待できるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「【技術革新】大型赤外線レンズの量産製造技術を開発 - セキュリティと自動運転の未来を支える ブレークスルー | 株式会社東海エンジニアリングサービスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000156577.html, (参照 25-04-18).
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