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慶應義塾大学とエア・ウォーターがGI-POF極細内視鏡を共同開発、医療・産業分野での応用研究が本格化

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

慶應義塾大学とエア・ウォーターがGI-POF極細内視鏡を共同開発、医療・産業分野での応用研究が本格化

PR TIMES より


記事の要約

  • 慶應義塾大学とエア・ウォーターがGI-POF極細内視鏡を共同開発
  • 注射針レベルの細さで高精細な画像伝送が可能
  • 2025年5月より産業用途向けレンタルサービスを開始

GI-POF極細内視鏡の共同開発と医療応用研究の進展

慶應義塾大学とエア・ウォーター株式会社は注射針レベルの極細ディスポーザブル内視鏡の開発に成功し、2023年4月に世界初となるGI-POF技術を応用した内視鏡システムとして発表を行った。関節内部の観察だけでなく耳科分野や革新的がん光治療技術など様々な医療分野での応用研究を実施している段階である。[1]

GI-POF極細内視鏡は画像伝送解像度が約200LP/mmに達する高精細な画像伝送が可能であり、樹脂成型による製造により0.1から0.5ミリメートルの極細径を実現している。衝撃に対する耐性が高く低コストでの製造が可能となり、先端部前方1から50ミリメートルの範囲で視野角約90度の画像を取得することができる。

エア・ウォーターは産業分野への応用展開を目指し、2025年5月より月額6万円での評価用極細内視鏡のレンタルサービスを開始する予定だ。自動車の車体検査やインフラ点検、工場の製品ライン検査など幅広い用途での活用が期待されており、スマートデバイスとの接続によりリアルタイムでの遠隔共有も可能となっている。

GI-POF極細内視鏡の機能と応用分野

分野 主な用途 特徴
医療分野 関節内視鏡、耳科検査、がん光治療 低侵襲性、高精細画像、ディスポーザブル
自動車関連 車体・エンジン内部検査 非分解での詳細検査が可能
インフラ点検 道路・橋脚・配管内検査 非破壊での状態確認が可能
工場関連 製品ライン検査、品質管理 生産効率向上、作業工数改善

GI-POFについて

GI-POFとは「Graded Index Plastic Optical Fiber」の略称で、コア部に放物線状の屈折率分布を持つプラスチック光ファイバを指す。以下のような特徴を有している。

  • マルチモード光ファイバ特有の信号劣化を最小化
  • 高速性と低雑音性を兼ね備えた設計
  • 光学レンズとしての応用が可能

GI-POF技術は通信用途だけでなく光学レンズとしても応用可能なレベルに達しており、モノファイバ構造とプラスチック材料の特性を活かすことで耐衝撃性や靭性に優れた極細光学レンズの実現を可能としている。データセンターの省電力化や自動運転、ロボティクスなど幅広い分野での活用が期待されている。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「GI-POF極細内視鏡(Cellendo Scope)共同研究発表会を開催 | エア・ウォーター株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000152.000114852.html, (参照 25-04-23).
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