【CVE-2025-30710】MySQLクラスターに深刻なDoS脆弱性、複数バージョンで緊急対応が必要に
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記事の要約
- MySQL Clusterに深刻なDoS脆弱性が発見
- 複数のバージョンが影響を受け緊急の対応が必要
- 高権限の攻撃者によるシステムのハングアップやクラッシュが可能
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MySQL Clusterの深刻なDoS脆弱性【CVE-2025-30710】
Oracleは2025年4月15日、MySQL Clusterの複数バージョンに影響を及ぼす重大な脆弱性【CVE-2025-30710】を公開した。この脆弱性は特定のNDBClusterプラグインコンポーネントに存在しており、バージョン8.0.0から8.0.41、8.4.0から8.4.4、そして9.0.0から9.2.0のMySQLクラスターに影響を与えることが判明している。[1]
本脆弱性は高権限を持つ攻撃者がネットワークを介して複数のプロトコルから攻撃を実行することで、MySQL Clusterのシステム全体をハングアップさせたり、繰り返しクラッシュさせたりすることが可能となる深刻な問題である。CVSSスコアは4.9(中程度)と評価されており、可用性への影響が特に懸念されている。
Oracleはこの脆弱性に対して、影響を受けるバージョンのMySQLクラスターユーザーに対して迅速なアップデートを推奨している。攻撃の成功により完全なサービス停止につながる可能性があることから、システム管理者は早急なセキュリティパッチの適用を検討する必要がある。
MySQL Cluster脆弱性の影響範囲まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
影響を受けるバージョン | 8.0.0-8.0.41、8.4.0-8.4.4、9.0.0-9.2.0 |
脆弱性の種類 | サービス妨害(DoS) |
CVSSスコア | 4.9(中程度) |
攻撃に必要な条件 | 高権限とネットワークアクセス |
想定される影響 | システムのハングアップまたは繰り返しのクラッシュ |
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サービス妨害(DoS)攻撃について
サービス妨害(DoS)攻撃とは、システムやネットワークのリソースを意図的に枯渇させ、本来のサービスを利用できない状態にする攻撃手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- システムやサーバーの処理能力を超える大量のリクエストを送信
- ネットワーク帯域を消費し正常な通信を妨害
- 特定の脆弱性を突いてシステムをクラッシュさせる
MySQL Clusterにおける今回の脆弱性は、高権限を持つ攻撃者がNDBClusterプラグインの脆弱性を悪用してシステム全体をハングアップまたはクラッシュさせることが可能となる特に深刻な問題である。この種の攻撃は、企業の重要なデータベースシステムの可用性を著しく損なう可能性があるため、早急な対策が求められている。
MySQL Cluster脆弱性に関する考察
今回発見された脆弱性は、高権限を必要とする点で攻撃の実行難度は比較的高いものの、成功した場合のシステムへの影響は甚大なものとなる可能性がある。特にMySQLクラスターは多くの企業の基幹システムで利用されているため、この脆弱性を放置することはビジネスの継続性に重大なリスクをもたらすことになるだろう。
脆弱性対策として最も重要なのは、影響を受けるバージョンを使用している組織が迅速にセキュリティパッチを適用することである。しかし大規模なシステムでは、パッチ適用に伴うダウンタイムや互換性の問題が懸念されるため、段階的なアップデート計画の策定が必要となるだろう。
長期的な対策としては、特権アカウントの厳格な管理やネットワークセグメンテーションの見直しなど、多層的な防御態勢の構築が重要となる。MySQLクラスターの運用においては、定期的なセキュリティ評価と脆弱性情報のモニタリングを継続的に実施することが望ましい。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-30710」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-30710, (参照 25-04-24). 1486
- Oracle. https://www.oracle.com/jp/
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