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【CVE-2025-21585】MySQLの複数バージョンでDOS攻撃の脆弱性が発見、高特権での攻撃により完全なサービス停止のリスク

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • MySQL Server 8.0.0-8.0.41などに脆弱性が発見
  • 高特権の攻撃者によるDOS攻撃のリスクが存在
  • CVSS 3.1基本スコアは4.9(中程度)と評価

MySQL Serverの複数バージョンに深刻な脆弱性

Oracle社は2025年4月15日、MySQL Serverの複数バージョンにおいて深刻な脆弱性(CVE-2025-21585)を発見したことを公開した。この脆弱性は、Server: Optimizerコンポーネントに存在し、バージョン8.0.0から8.0.41、8.4.0から8.4.4、そして9.0.0から9.2.0のMySQL Serverに影響を及ぼすことが判明している。[1]

脆弱性の深刻度を示すCVSS 3.1基本スコアは4.9(中程度)と評価されており、高特権を持つ攻撃者がネットワークを介して複数のプロトコルからアクセスすることで、MySQL Serverに対して未承認のハングアップや繰り返し可能なクラッシュを引き起こす可能性がある。攻撃が成功した場合、完全なサービス拒否(DOS)状態に陥る危険性が存在している。

この脆弱性の特徴として、攻撃条件の複雑さは低く(AC:L)、ユーザーインタラクションは不要(UI:N)とされている。また、影響スコープは変更なし(S:U)であり、機密性(C:N)と完全性(I:N)への影響はないものの、可用性への影響は高い(A:H)と評価されている。

MySQL Server脆弱性の詳細まとめ

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-21585
影響を受けるバージョン 8.0.0-8.0.41、8.4.0-8.4.4、9.0.0-9.2.0
CVSSスコア 4.9(中程度)
影響範囲 可用性への高い影響(完全なDOS)
攻撃条件 高特権、ネットワークアクセス必要

サービス拒否(DOS)攻撃について

サービス拒否(DOS)攻撃とは、システムやネットワークのリソースを過負荷状態にすることで、正常なサービス提供を妨害する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • システムやサービスの可用性を低下させる攻撃手法
  • 正規ユーザーのサービス利用を妨害する
  • システムのクラッシュやパフォーマンス低下を引き起こす

今回のMySQL Serverの脆弱性では、高特権を持つ攻撃者がシステムのハングアップや繰り返し可能なクラッシュを引き起こすことが可能となっている。この問題は特にミッションクリティカルなデータベース運用において深刻な影響をもたらす可能性があり、早急な対策が求められている。

MySQL Server脆弱性に関する考察

今回発見された脆弱性は、攻撃者に高特権が必要という点で一般的な攻撃リスクは限定的だと考えられる。しかしながら、一度攻撃が成功すると完全なサービス拒否状態に陥る可能性があり、特に大規模なデータベース運用を行う企業にとっては深刻な問題となり得るだろう。

MySQL Serverの広範なバージョンが影響を受けることから、多くの組織が潜在的なリスクにさらされている可能性がある。特にレガシーシステムを運用している組織では、アップデートによる互換性の問題も考慮する必要があり、包括的なリスク評価と段階的な対策実施が重要となってくるだろう。

長期的な対策としては、定期的なセキュリティ監査の実施や、権限管理の厳格化が必要不可欠となる。MySQLコミュニティには、より堅牢なアクセス制御メカニズムの実装や、異常検知機能の強化など、セキュリティ機能の更なる向上が期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-21585」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-21585, (参照 25-04-24).
  2. 1503
  3. Oracle. https://www.oracle.com/jp/

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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