【CVE-2025-30684】MySQL Serverに深刻な脆弱性、複数バージョンでDoS攻撃のリスクが判明
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記事の要約
- MySQL Serverの複数バージョンに脆弱性が発見
- 高権限の攻撃者によるDoS攻撃のリスクあり
- CVE-2025-30684として識別され深刻度は中程度
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MySQL Server 8.0-9.2の脆弱性
Oracle社は2025年4月15日、MySQL ServerのReplicationコンポーネントにおける脆弱性CVE-2025-30684を公開した。この脆弱性は複数のバージョン(8.0.0-8.0.41、8.4.0-8.4.4、9.0.0-9.2.0)に影響を与えており、高権限の攻撃者がネットワーク経由で不正アクセスを行うことで、サービスの停止やクラッシュを引き起こす可能性があることが判明している。[1]
CVSSスコアは4.9(CVSS:3.1)と評価されており、攻撃の複雑さは低いものの高権限が必要とされている点から、深刻度は中程度と判定された。この脆弱性は主にサービスの可用性に影響を与えるもので、機密性や整合性への影響は報告されていない。
CISAによるSSVC評価では、自動化された攻撃の可能性は低く、技術的な影響は部分的であると判断されている。また、CWE-732(重要なリソースに対する不適切な権限割り当て)に分類されており、権限管理に関連する問題であることが示唆されている。
MySQL Server脆弱性の影響範囲まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
影響を受けるバージョン | 8.0.0-8.0.41、8.4.0-8.4.4、9.0.0-9.2.0 |
CVSSスコア | 4.9(MEDIUM) |
影響コンポーネント | Server: Replication |
攻撃に必要な条件 | 高権限、ネットワークアクセス |
想定される影響 | サービス停止、システムクラッシュ |
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サーバサイドリクエストフォージェリについて
サーバサイドリクエストフォージェリ(SSRF)とは、攻撃者が脆弱性のあるサーバーを介して他のシステムやサービスに不正なリクエストを送信する攻撃手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 内部ネットワークへのアクセスが可能になる
- サーバーの認証情報を悪用できる
- 外部からアクセス不可能なリソースへ到達できる
MySQL Serverの脆弱性においても、権限管理の不備を突いた攻撃により、サービスの可用性が損なわれる可能性がある。特にReplicationコンポーネントが対象となっており、データベースの複製機能に関連する部分での攻撃リスクが指摘されている。
MySQL Server脆弱性に関する考察
MySQLの新バージョンにおける脆弱性の発見は、データベース管理システムのセキュリティ設計の重要性を改めて浮き彫りにしている。特にReplicationコンポーネントの脆弱性は、大規模なシステムにおいてデータの複製や同期を行う際のリスクを示唆しており、適切な権限管理とアクセス制御の実装が不可欠である。
今後の課題として、権限の最小化原則に基づいたアクセス制御の実装や、異常なリクエストを検知する仕組みの強化が挙げられる。また、Replicationの設定に関するベストプラクティスの見直しやセキュリティガイドラインの整備も重要になってくるだろう。
MySQLコミュニティには、脆弱性の修正にとどまらず、セキュリティ機能の強化や監視機能の拡充が期待される。特にクラウド環境での利用が増加する中、より柔軟で堅牢なセキュリティ対策の実装が求められている。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-30684」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-30684, (参照 25-04-24). 1505
- Oracle. https://www.oracle.com/jp/
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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