【CVE-2025-30683】MySQLサーバーに重大な脆弱性、Replicationコンポーネントの可用性に影響
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記事の要約
- MySQLサーバーに可用性に影響を与える脆弱性を発見
- 複数のバージョンが影響を受け早急な対応が必要
- 高権限の攻撃者によるDoS攻撃のリスクあり
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MySQL Serverの深刻な脆弱性
Oracle社は2025年4月15日、MySQL ServerのReplicationコンポーネントに重大な脆弱性(CVE-2025-30683)を発見したことを公開した。この脆弱性は複数のプロトコルを介してネットワークアクセスを持つ高権限の攻撃者によって悪用される可能性があり、MySQLサーバーの完全なサービス拒否(DoS)につながる恐れがある。[1]
影響を受けるバージョンは、MySQL Server 8.0.0から8.0.41、8.4.0から8.4.4、9.0.0から9.2.0までの広範囲に及んでおり、CVSS 3.1基本スコアは4.9(中程度)と評価されている。この脆弱性は容易に悪用可能であり、サーバーのハングアップや繰り返し可能なクラッシュを引き起こす可能性が指摘されている。
CISAによる評価では、この脆弱性の悪用は現時点で自動化されておらず、技術的な影響は部分的とされている。しかし、重要なリソースに対する不適切な権限割り当て(CWE-732)に分類されるこの問題は、企業システムのセキュリティに重大な影響を及ぼす可能性がある。
MySQL Server脆弱性の影響範囲まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
影響を受けるバージョン | 8.0.0-8.0.41, 8.4.0-8.4.4, 9.0.0-9.2.0 |
CVSSスコア | 4.9(中程度) |
脆弱性の種類 | サービス拒否(DoS) |
攻撃要件 | 高権限、ネットワークアクセス |
技術的影響 | 部分的 |
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サービス拒否(DoS)攻撃について
サービス拒否(DoS)攻撃とは、システムやネットワークのリソースを過負荷にし、本来のサービス提供を妨害する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- システムやサーバーの可用性を低下させる攻撃手法
- 正規ユーザーのサービス利用を妨害する
- システムの再起動やクラッシュを引き起こす可能性がある
今回のMySQL Serverの脆弱性では、高権限を持つ攻撃者がReplicationコンポーネントを標的としてDoS攻撃を実行する可能性がある。この攻撃により、サーバーがハングアップしたり繰り返しクラッシュしたりする可能性があり、データベースサービスの可用性に重大な影響を及ぼす恐れがある。
MySQL Server脆弱性に関する考察
この脆弱性が中程度のCVSSスコアとされているものの、Replicationコンポーネントへの影響は看過できない重大な問題である。MySQLは多くの企業システムのバックエンドで使用されており、サービス停止は業務継続性に直接的な影響を及ぼす可能性があるため、影響を受けるバージョンを使用している組織は早急なアップデートが推奨される。
特に注目すべき点は、この脆弱性が高権限の攻撃者による悪用を前提としている点である。これは内部犯行や権限昇格を伴う複合的な攻撃シナリオの可能性を示唆しており、アクセス制御の見直しと多層的な防御体制の構築が必要となるだろう。セキュリティ監査の強化と定期的な権限レビューの実施も重要な対策となる。
今後はReplicationコンポーネントの設計見直しとセキュリティ強化が期待される。特に権限管理の粒度を細かくし、必要最小限の権限でReplication機能が利用できるような改善が望まれる。また、異常検知の仕組みを強化し、DoS攻撃の予兆を早期に発見できる機能の実装も検討に値するだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-30683」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-30683, (参照 25-04-24). 1505
- Oracle. https://www.oracle.com/jp/
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