【CVE-2025-21582】Oracle CRM Technical Foundationに未認証の攻撃を許す脆弱性、複数バージョンに影響
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記事の要約
- Oracle CRM Technical Foundationに深刻な脆弱性が発見
- CVE-2025-21582として識別された未認証の攻撃が可能
- バージョン12.2.3から12.2.14が影響を受ける
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Oracle CRM Technical Foundationの脆弱性についてCVE-2025-21582が公開
Oracle社は2025年4月15日、Oracle E-Business SuiteのOracle CRM Technical Foundation製品に存在する重大な脆弱性を公開した。この脆弱性はCVE-2025-21582として識別され、HTTPを介したネットワークアクセスを持つ未認証の攻撃者がOracle CRM Technical Foundationを侵害する可能性があることが判明している。[1]
この脆弱性は攻撃者以外の人間による操作を必要とするものの、Oracle CRM Technical Foundationのアクセス可能なデータに対する不正な更新、挿入、削除、および一部データの不正な読み取りが可能となる危険性がある。CVSSスコアは6.1(中程度)と評価され、機密性と完全性への影響が指摘されている。
影響を受けるバージョンは12.2.3から12.2.14までのすべてのサポート対象バージョンであり、Preferencesコンポーネントに脆弱性が存在することが確認されている。この脆弱性は容易に悪用可能であり、Oracle CRM Technical Foundation以外の製品にも重大な影響を及ぼす可能性がある点に注意が必要だ。
CVE-2025-21582の詳細情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-21582 |
影響を受けるバージョン | 12.2.3から12.2.14 |
CVSSスコア | 6.1(中程度) |
攻撃ベクトル | ネットワーク経由(HTTP) |
必要な認証 | 不要 |
影響範囲 | データの不正な更新・挿入・削除・読み取り |
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CVSSスコアについて
CVSSスコアとは、Common Vulnerability Scoring Systemの略称で、情報セキュリティ上の脆弱性の深刻度を数値化して評価するための国際標準規格のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 0.0から10.0までの数値で脆弱性の深刻度を評価
- 攻撃の容易さや影響範囲などを複数の指標で評価
- 組織間で統一された基準での脆弱性評価が可能
CVE-2025-21582のCVSSスコアは6.1と評価されており、攻撃者以外の人間による操作を必要とする点や、影響範囲が限定的である点が考慮されている。このスコアは、AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:Nというベクトル文字列で表現され、ネットワーク経由での攻撃が可能で、攻撃の複雑さは低いことを示している。
Oracle CRM Technical Foundationの脆弱性に関する考察
Oracle CRM Technical Foundationの脆弱性は、未認証の攻撃者による不正アクセスを可能にする点で深刻な問題となっている。特に影響を受けるバージョンが広範囲に及ぶことから、多くの企業システムがリスクにさらされている可能性があり、早急なセキュリティパッチの適用が必要不可欠となるだろう。
この脆弱性の特徴として、攻撃者以外の人間による操作を必要とする点が挙げられるが、ソーシャルエンジニアリングと組み合わせることで攻撃の成功率が高まる可能性がある。また、Oracle CRM Technical Foundation以外の製品にも影響が及ぶ可能性があることから、システム全体のセキュリティ見直しが求められる。
今後は、Oracleによる迅速なセキュリティパッチの提供と、ユーザー企業による適切なパッチ適用が重要となってくる。さらに、従業員に対するセキュリティ教育の強化や、不正アクセスの検知・防御システムの導入など、多層的な防御態勢の構築が望まれる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-21582」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-21582, (参照 25-04-24). 1766
- Oracle. https://www.oracle.com/jp/
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