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【CVE-2025-3664】TOTOLINK A3700Rにアクセス制御の脆弱性、リモート攻撃のリスクで早急な対応が必要に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • TOTOLINK A3700Rに深刻なアクセス制御の脆弱性が発見
  • setWiFiEasyGuestCfg機能でリモート攻撃が可能
  • ベンダーへの報告に対し返答なし

TOTOLINK A3700R 9.1.2u.5822のアクセス制御の脆弱性

2025年4月16日、TOTOLINK A3700R 9.1.2u.5822_B20200513のファイル/cgi-bin/cstecgi.cgiのsetWiFiEasyGuestCfg機能に重大な脆弱性が発見された。この脆弱性は不適切なアクセス制御に関連しており、リモートからの攻撃が可能であることが確認されている。[1]

CWEによる脆弱性の分類では、不適切なアクセス制御(CWE-284)と不適切な権限割り当て(CWE-266)の2つのタイプに該当することが判明した。CVSSスコアは最新のバージョン4.0で6.9(MEDIUM)を記録しており、攻撃の容易さと影響度の観点から中程度のリスクと評価されている。

脆弱性の詳細が既に公開されており、攻撃コードの利用が可能な状態となっている。ベンダーには早期に通知が行われたものの、現時点で対応や返答は得られていない状況が続いているのが現状だ。

TOTOLINK A3700Rの脆弱性詳細

項目 詳細
影響を受けるバージョン 9.1.2u.5822_B20200513
脆弱性の種類 不適切なアクセス制御、不適切な権限割り当て
CVSSスコア 6.9(MEDIUM)
攻撃の特徴 リモートからの攻撃が可能
現在の状態 攻撃コードが公開済み

不適切なアクセス制御について

不適切なアクセス制御とは、システムやアプリケーションにおいて、ユーザーの権限や認証が適切に実装されていない状態を指す。以下のような特徴が挙げられる。

  • 認証されていないユーザーが保護されたリソースにアクセス可能
  • 権限のないユーザーが管理者機能を利用可能
  • アクセス制御のバイパスが可能

TOTOLINK A3700Rの事例では、setWiFiEasyGuestCfg機能に関連する不適切なアクセス制御が確認されている。この脆弱性により、攻撃者はリモートから認証をバイパスしてシステムに不正アクセスすることが可能となっており、深刻なセキュリティリスクとなっている。

TOTOLINK A3700Rの脆弱性に関する考察

TOTOLINK A3700Rの脆弱性が公開された後もベンダーからの対応がないことは、ユーザーのセキュリティリスクを著しく高める結果となっている。早急なセキュリティパッチの提供が望まれるが、それまでの間はファイアウォールによる保護や不要なリモートアクセスの制限など、ユーザー側での防御対策が必要となるだろう。

今後同様の問題を防ぐためには、開発段階でのセキュリティテストの強化や、脆弱性報告に対する迅速な対応体制の構築が不可欠となる。特にIoT機器のセキュリティは、ネットワーク全体の安全性に直結するため、製品のライフサイクル全体を通じた継続的なセキュリティ管理が重要だ。

TOTOLINK社には、脆弱性報告への対応プロセスの改善と、セキュリティインシデント発生時の透明性の高いコミュニケーションが求められる。このような取り組みにより、ユーザーの信頼回復とブランド価値の維持につながることが期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-3664」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3664, (参照 25-04-24).
  2. 2013

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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