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公開：2025-04-25

秋田銀行がC-Turtle FEを導入、金融機関向けGHG排出量可視化プラットフォームで2030年度ネット・ゼロを目指す

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 秋田銀行がGHG排出量可視化プラットフォーム「C-Turtle FE」を導入
• 2030年度ネット・ゼロ達成に向けたSX推進を強化
• PCAF準拠のファイナンスド・エミッション算定を実現

秋田銀行のGHG排出量可視化プラットフォーム「C-Turtle FE」導入

NTT DXパートナーとNTTデータは、秋田銀行に対してGHG排出量可視化プラットフォーム「C-Turtle FE」を2025年4月より提供開始した。秋田銀行は2030年度ネット・ゼロ達成に向けたサステナビリティ・トランスフォーメーション推進の一環として、ファイナンスド・エミッション算定の高度化を目指している。^[1]

秋田銀行の主要マーケットである秋田県は、広大な農地や森林、変化に富んだ気候風土を特長としており、豊かな水資源や熱資源、風力発電に適した地理的優位性を活かした持続可能な地域社会の実現を推進している。気候変動リスクへの適切な対応を実施するため、省エネ活動などを積極的に展開していくことになった。

C-Turtle FEは金融機関の国際的基準「PCAFスタンダード」に準拠した、ファイナンスド・エミッションの可視化と削減を支援するプラットフォームである。NTT DXパートナーとNTTデータは、秋田銀行との連携を中心に秋田県における地域企業の脱炭素化の促進およびカーボンニュートラルの実現を目指すことになった。

C-Turtle FEの特徴まとめ

ファイナンスド・エミッションについて

ファイナンスド・エミッションとは、金融機関の投融資先から発生する温室効果ガス排出量のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 金融機関のScope3カテゴリ15に該当する間接排出量
• 投融資ポートフォリオ全体の炭素強度を示す指標
• 金融機関の気候変動対策の重要な評価基準

金融機関にとってファイナンスド・エミッションの把握は、持続可能な金融の実現に向けた重要な取り組みとなっている。秋田銀行はC-Turtle FEの導入によって、投融資先のGHG排出量を可視化し、地域の脱炭素化を積極的に推進することが可能になった。

C-Turtle FEの導入に関する考察

C-Turtle FEの導入により、秋田銀行は投融資先のGHG排出量を正確に把握し、効果的な削減戦略を立案することが可能になった。特に金融機関の国際的基準であるPCAFスタンダードに準拠していることで、グローバルな基準での評価や比較が容易になるだろう。

一方で、地域企業におけるGHGデータの収集や管理体制の整備が課題となる可能性がある。データの精度や収集頻度によって、可視化された情報の信頼性や有用性が左右されることが予想されるため、企業との密接な連携とサポート体制の構築が不可欠になるだろう。

今後は単なる排出量の可視化にとどまらず、地域企業の脱炭素化に向けた具体的な支援策の展開が期待される。秋田県の地理的特性を活かした再生可能エネルギー事業への投融資や、省エネ設備導入支援など、地域特性に応じた施策の展開が重要になるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「秋田銀行へ温室効果ガス排出量可視化プラットフォーム「C-Turtle® FE」を導入 | 株式会社ＮＴＴデータのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000184.000016308.html, (参照 25-04-25).
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