【CVE-2025-29651】TP-Link M7650にSQLインジェクションの脆弱性、クリティカルレベルの深刻度で対応急務
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記事の要約
- TP-Link M7650 4G LTE Mobile Wi-Fiルーターに脆弱性
- SQLインジェクションの脆弱性が発見
- CVSSスコア9.8のクリティカルな脆弱性
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TP-Link M7650のSQLインジェクション脆弱性
TP-Link M7650 4G LTE Mobile Wi-Fiルーターのファームウェアバージョン1.0.7 Build 170623 Rel.1022nにおいて、重大なSQLインジェクションの脆弱性が2025年4月16日に公開された。この脆弱性は【CVE-2025-29651】として識別されており、認証されていない攻撃者がユーザー名とパスワードのフィールドを通じて悪意のあるSQLステートメントを注入できる状態にある。[1]
MITREの報告によると、この脆弱性はサプライヤーが提供するエミュレーター上でのみ再現可能であり、アクセス制御が機能テストの容易さのために意図的に無効化されている環境での検証結果となっている。CVSSスコアは9.8でクリティカルと評価されており、攻撃の技術的な影響は広範囲に及ぶ可能性がある。
CISAによるSSVC評価では、この脆弱性は自動化可能な攻撃手法であることが指摘されている。CWE-89として分類されるこの脆弱性は、SQLコマンドで使用される特殊な要素の不適切な無効化に起因しており、データベースセキュリティに深刻な影響を及ぼす可能性がある。
CVE-2025-29651の詳細情報
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2025-29651 |
影響を受ける製品 | TP-Link M7650 4G LTE Mobile Wi-Fiルーター Firmware Version 1.0.7 Build 170623 Rel.1022n |
CVSSスコア | 9.8(クリティカル) |
CWE分類 | CWE-89(SQLインジェクション) |
公開日 | 2025年4月16日 |
更新日 | 2025年4月23日 |
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SQLインジェクションについて
SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのセキュリティ上の脆弱性を悪用し、データベースに不正なSQLコマンドを挿入・実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザー入力を適切にサニタイズせずにSQLクエリを構築する際に発生
- データベースの改ざんや情報漏洩につながる可能性がある
- 適切な入力値のバリデーションとエスケープ処理で防止可能
今回のTP-Link M7650の脆弱性では、認証機能のユーザー名とパスワードフィールドにおいてSQLインジェクションが可能な状態となっている。CWE-89として分類されるこの種の脆弱性は、入力値の適切な無効化処理が実装されていないことが原因であり、攻撃者によるデータベースの改ざんや情報漏洩のリスクが高まる可能性がある。
TP-Link M7650の脆弱性に関する考察
今回の脆弱性はエミュレーター環境でのみ再現可能とされているが、実環境での影響も慎重に評価する必要がある。特にモバイルWi-Fiルーターは外部からのアクセスを前提としており、認証バイパスを可能にする脆弱性は深刻なセキュリティリスクとなる可能性が高い。
製品の開発段階における脆弱性対策として、入力値のバリデーションやパラメータ化されたクエリの使用など、基本的なセキュリティ対策の徹底が求められる。また、ファームウェアのアップデートプロセスを簡素化し、ユーザーが迅速にセキュリティパッチを適用できる環境を整備することも重要だ。
IoT機器のセキュリティ強化には、開発段階からのセキュリティバイデザインの採用が不可欠となる。特にモバイルWi-Fiルーターのような重要なネットワーク機器においては、定期的なセキュリティ監査や脆弱性診断の実施、そして発見された問題への迅速な対応が求められるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-29651」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-29651, (参照 25-04-30). 1253
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