セキュリティ

SECURITY

公開：2025-04-30

【CVE-2025-3821】Web-based Pharmacy Product Management Systemに深刻なXSS脆弱性、管理者権限で悪用の可能性

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Web-based Pharmacy Product Management System 1.0にXSS脆弱性
• add-admin.phpファイルの入力パラメータに問題
• リモートから攻撃可能な深刻な脆弱性

SourceCodester Web-based Pharmacy Product Management Systemの脆弱性

SourceCodester社が提供するWeb-based Pharmacy Product Management System 1.0において、2025年4月20日にクロスサイトスクリプティングの脆弱性が発見された。この脆弱性は【CVE-2025-3821】として識別され、add-admin.phpファイル内の特定のパラメータ処理に起因している。^[1]

この脆弱性は、txtpassword、txtfullname、txtemailといった入力パラメータの不適切な処理によって引き起こされることが判明している。CVSSスコアは最大で4.8（MEDIUM）と評価されており、特権を持つ攻撃者によってリモートから悪用される可能性が指摘されている。

VulDBのユーザーによって報告されたこの脆弱性は、すでに一般に公開されており、攻撃コードも利用可能な状態となっている。脆弱性のタイプはCWE-79（クロスサイトスクリプティング）およびCWE-94（コードインジェクション）に分類されている。

Web-based Pharmacy Product Management System 1.0の脆弱性詳細

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング（XSS）とは、Webアプリケーションにおける代表的な脆弱性の一つであり、以下のような特徴が挙げられる。

• 攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入可能
• ユーザーの個人情報やセッション情報が窃取される危険性
• 適切な入力値の検証とサニタイズ処理で防止可能

CVE-2025-3821では、add-admin.phpファイル内の複数のパラメータにおいてXSS脆弱性が確認されている。入力値のサニタイズ処理が不十分であることから、攻撃者は特権を持つアカウントを利用してリモートから悪意のあるスクリプトを注入することが可能となっている。

Web-based Pharmacy Product Management Systemの脆弱性に関する考察

医療関連システムにおける脆弱性は患者データの漏洩や改ざんにつながる可能性があり、特に深刻な問題となる。Web-based Pharmacy Product Management Systemの場合、管理者権限を持つユーザーによる攻撃が可能であることから、内部犯行のリスクも考慮に入れる必要があるだろう。

既に攻撃コードが公開されている状況を考えると、早急なセキュリティパッチの適用が求められる。システム管理者は一時的な対策として、入力値の厳格なバリデーションやWAFの導入を検討することが推奨されるだろう。

長期的には、セキュアコーディングガイドラインの策定やセキュリティテストの強化が必要となる。特に医療系システムにおいては、定期的なセキュリティ監査とインシデント対応計画の整備が重要になってくるだろう。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-3821」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3821, (参照 25-04-30).
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