エア・ウォーター、TNFD提言に賛同し2025年6月下旬から情報開示開始予定

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

エア・ウォーターがTNFD提言に賛同
TNFDフォーラムへの参画とAdopter登録
2025年6月下旬から情報開示開始予定

エア・ウォーター株式会社のTNFD提言賛同と情報開示開始

エア・ウォーター株式会社は2025年5月16日、自然関連財務情報開示タスクフォース（TNFD）提言に賛同したことを発表した。同社は5月にTNFDフォーラムへの参画およびTNFD Adopterに登録を完了しており、TNFDフレームワークに沿った自然関連の情報開示を2025年6月下旬に開始する予定だ。

同社グループは「地球の恵みを、社会の望みに。」というパーパスのもと、社会課題の解決に取り組んでいる。生物多様性の保全と自然資源の持続可能な利用は、気候変動対策とともに重要なグローバル課題だと認識しているのだ。2022年には「エア・ウォーターグループ生物多様性に関する基本方針」を制定し、事業活動を進めてきた。

TNFDは、企業・組織が事業活動による自然環境や生物多様性への影響を評価し、情報開示する枠組みの構築を目指す国際イニシアチブである。自然環境・生物多様性に負の影響を与える活動や資本の流れを「見える化」することで「ネイチャーポジティブ」を実現し、生物多様性を回復へと向かわせることを目的としている。エア・ウォーターは、TNFDのフレームワークに沿って適切な情報開示を進めることで、ステークホルダーとの透明性の高いコミュニケーションを実施し、企業価値向上に取り組むとしている。

TNFD情報開示に関する詳細

項目	詳細
発表日	2025年5月16日
賛同内容	TNFD提言
参画組織	TNFDフォーラム
登録状況	TNFD Adopter
情報開示開始予定日	2025年6月下旬
基本方針制定年	2022年

TNFDについて

TNFDとは、Taskforce on Nature-related Financial Disclosuresの略称だ。

自然関連リスクと機会の開示を促進
ネイチャーポジティブへの貢献を目指す
生物多様性保全への取り組みを支援

企業が自然資本への影響を評価し、開示するための枠組みを提供することで、持続可能な経済活動を促進することを目指している。

TNFD提言賛同に関する考察

エア・ウォーターのTNFD提言への賛同は、企業のESG経営における積極的な姿勢を示すものだ。自然資本への配慮は、企業の長期的な持続可能性に不可欠であり、透明性のある情報開示はステークホルダーからの信頼獲得に繋がるだろう。しかし、情報開示の範囲や質、開示頻度など、今後課題も出てくる可能性がある。

情報開示の基準や指標の統一化、データ収集・分析における困難さ、開示内容の解釈の差異などが考えられる。これらの問題に対しては、TNFDフレームワークの更なる発展や、業界横断的な連携によるベストプラクティスの共有が重要となるだろう。また、開示された情報の活用方法についても、ステークホルダーとの継続的な対話が必要だ。

今後、TNFDフレームワークの進化に伴い、より詳細な情報開示が求められる可能性がある。そのため、エア・ウォーターは、データ収集体制の強化や専門人材の育成など、継続的な改善に取り組む必要があるだろう。さらに、開示された情報を活用した具体的な事業戦略や目標設定なども期待される。

参考サイト

^ PR TIMES. 「自然関連財務情報開示タスクフォース（TNFD）提言への賛同とTNFDフォーラムへの参画について | エア・ウォーター株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000157.000114852.html, (参照 25-05-17).

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