関光汽船が梱包事業に参入、RORO荷役方式と一貫輸送で物流サービス強化

text: XEXEQ編集部
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PR TIMES より

記事の要約

関光汽船が梱包事業に参入
梱包から輸送までの一貫サービス開始
リードタイム短縮とカーボンニュートラルへの貢献を目指す

関光汽船、梱包事業参入で物流サービス強化

関光汽船株式会社は2025年5月23日、顧客ニーズに応えるべく梱包事業を開始したと発表した。これは、物流の上流工程である梱包の手配を含めた一貫輸送サービスへの要望の高まりを受けてのことである。

同社はRORO荷役方式による高品質な輸送と一貫した輸送手配によるリードタイム短縮を強みとする。半導体・液晶関連装置や産業機械などの輸出貨物を中心に、梱包手配の取り込みを進めていく予定だ。

下関港湾地区内のフェリー接岸バースに隣接する場所に梱包作業場を設置し、貨物の横持ちコスト削減とリードタイムの更なる短縮を目指す。RORO荷役方式の特性を活かし、梱包仕様の変更による木材使用量の削減や輸送コスト削減といったカーボンニュートラルへの貢献も視野に入れている。

航空機輸送やコンテナ船輸送で一般的な頑丈なケース梱包に対し、フェリー・RORO船輸送では貨物への振動や衝撃が少ないため、スキッド梱包などの簡易梱包への切り替えを提案していく方針だ。海外現地法人が輸送を手配することで、品質と安全性を確保する体制を整えている。

関光汽船 Ferry Packaging Solution サービス概要

項目	詳細
サービス名	Ferry Packaging Solution
開始日	2025年5月23日
対象貨物	半導体・液晶関連装置、産業機械などの輸出貨物
拠点	下関港湾地区内フェリー接岸バース隣接
特徴	梱包からバンニングまで一貫手配、リードタイム短縮、カーボンニュートラルへの貢献
梱包方法	スキッド梱包などの簡易梱包提案

関光汽船株式会社

RORO荷役方式について

RORO荷役方式とは、Roll-on/Roll-offの略で、車両や貨物を直接船舶に積み込む方式だ。

クレーンなどの揚重設備が不要
荷役作業の効率化とコスト削減に繋がる
貨物へのダメージが少ない

この方式は、関光汽船の梱包事業において、リードタイム短縮やカーボンニュートラルへの貢献に大きく寄与するだろう。

関光汽船の梱包事業参入に関する考察

関光汽船の梱包事業参入は、顧客ニーズへの的確な対応と、物流サービスの一層の高度化を目指す戦略として評価できる。一貫輸送体制の構築により、リードタイムの短縮やコスト削減、そしてサプライチェーン全体の効率化に貢献するだろう。しかし、新たな事業展開に伴い、梱包作業の品質管理や人材確保といった課題も発生する可能性がある。

品質管理については、厳格な基準を設け、定期的な研修や監査を実施することで対応できるだろう。人材確保については、経験豊富な人材の採用や育成プログラムの導入が有効だ。さらに、システム化による作業効率の向上も検討すべきである。

今後、多様な梱包ニーズに対応できるよう、梱包材の種類や梱包方法の選択肢を増やすことが期待される。また、AIを活用した最適な梱包プランの提案や、梱包作業の自動化なども検討することで、更なる効率化とコスト削減を実現できるだろう。