公開:

TOTOLINKルーターCVE-2025-4823脆弱性公開、バッファオーバーフローによる深刻なリスク

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • TOTOLINKルーターの脆弱性を公開
  • バッファオーバーフローの深刻な脆弱性
  • A702R、A3002R、A3002RUが影響を受ける

TOTOLINKルーターの脆弱性情報

VulDBは2025年5月17日、TOTOLINK A702R、A3002R、A3002RUルーターのファームウェアバージョン3.0.0-B20230809.1615における深刻な脆弱性を公開した。この脆弱性は、HTTP POSTリクエストハンドラの`/boafrm/formReflashClientTbl`ファイルの`submit-url`関数に存在するバッファオーバーフローである。

この脆弱性により、リモートから攻撃を受ける可能性があり、公開されている悪用コードも存在する。CVSSスコアはバージョンによって異なり、3.1と4.0では8.8、3.0では8.8、2.0では9.0と評価されている。これは、攻撃の容易さ、影響の深刻さなどを考慮した結果だ。

TOTOLINK A702R、A3002R、A3002RUの3機種が、バージョン3.0.0-B20230809.1615において影響を受けることが確認されている。この脆弱性は、CWE-120(バッファオーバーフロー)とCWE-119(メモリ破損)に分類される。ユーザーは、速やかにファームウェアのアップデートを行う必要がある。

影響を受けるTOTOLINK製品と脆弱性詳細

製品名 バージョン 脆弱性 CVSSスコア(3.1) CVSSスコア(4.0)
TOTOLINK A702R 3.0.0-B20230809.1615 バッファオーバーフロー 8.8 8.7
TOTOLINK A3002R 3.0.0-B20230809.1615 バッファオーバーフロー 8.8 8.7
TOTOLINK A3002RU 3.0.0-B20230809.1615 バッファオーバーフロー 8.8 8.7
VulDB

バッファオーバーフローについて

バッファオーバーフローとは、プログラムがデータ格納領域(バッファ)の境界を超えてデータを書き込んでしまう脆弱性のことだ。これは、プログラムのメモリ管理に不備がある場合に発生する。攻撃者は、この脆弱性を悪用して、プログラムの動作を不正に制御したり、システムに侵入したりすることができる。

  • 予期せぬプログラムの終了
  • システムクラッシュ
  • リモートコード実行

バッファオーバーフローは、様々な攻撃手法の基礎となるため、非常に危険な脆弱性である。対策としては、安全なプログラミング手法の採用や、セキュリティ対策ソフトの導入などが挙げられる。

CVE-2025-4823に関する考察

TOTOLINKルーターにおけるCVE-2025-4823は、リモートから攻撃可能な深刻な脆弱性であるため、迅速な対応が求められる。ユーザーは、TOTOLINKが提供するファームウェアアップデートを適用することで、この脆弱性を解消できる。しかし、アップデートが遅れたり、適用されない場合、攻撃者による不正アクセスやデータ漏洩といった深刻な被害が発生する可能性がある。

この脆弱性の発見は、IoTデバイスのセキュリティ対策の重要性を改めて示している。製造元は、製品のセキュリティを確保するために、継続的なセキュリティ監査と迅速な脆弱性対応を行う必要がある。ユーザーも、セキュリティアップデートを常に最新の状態に保つよう心がけるべきだ。

今後、同様の脆弱性が他のIoTデバイスでも発見される可能性がある。そのため、IoTデバイスのセキュリティ対策に関する意識向上と、安全な開発・運用のためのガイドラインの策定が重要となるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-4823」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4823, (参照 25-05-27).
  2. 2389

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「セキュリティ」に関するコラム一覧「セキュリティ」に関するニュース一覧
セキュリティに関する人気タグ
セキュリティに関するカテゴリ
ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。