公開:

TOTOLINKルーターの深刻な脆弱性CVE-2025-4829が公開、バッファオーバーフローによるリモート攻撃が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • TOTOLINKルーターの脆弱性CVE-2025-4829が公開された
  • A702R、A3002R、A3002RUのバージョン3.0.0-B20230809.1615に影響
  • HTTP POSTリクエストハンドラのバッファオーバーフロー脆弱性

TOTOLINKルーターの脆弱性情報公開

VulDBは2025年5月17日、TOTOLINK A702R、A3002R、A3002RUルーターの深刻な脆弱性CVE-2025-4829を公開した。この脆弱性は、HTTP POSTリクエストハンドラのformStatsファイル内のsub_40BE30関数に存在するバッファオーバーフローである。

攻撃者は、submit-url引数を操作することで、バッファオーバーフローを引き起こし、リモートから攻撃を実行できる。この脆弱性は既に公開されており、悪用される可能性があるため、早急な対策が必要だ。

影響を受けるのは、TOTOLINK A702R、A3002R、A3002RUのバージョン3.0.0-B20230809.1615である。TOTOLINKは、この脆弱性に関する情報を公開し、ユーザーへの対策を呼びかけている。

CVSSスコアは、バージョンによって8.7~9.0と高く評価されており、深刻な脅威であることが示唆されている。ユーザーは、速やかにファームウェアのアップデートを行うべきだ。

影響を受けるTOTOLINK製品と脆弱性詳細

製品名 バージョン 脆弱性 CVSSスコア(3.1)
TOTOLINK A702R 3.0.0-B20230809.1615 バッファオーバーフロー 8.8
TOTOLINK A3002R 3.0.0-B20230809.1615 バッファオーバーフロー 8.8
TOTOLINK A3002RU 3.0.0-B20230809.1615 バッファオーバーフロー 8.8
TOTOLINK公式サイト

バッファオーバーフロー脆弱性について

バッファオーバーフローとは、プログラムがデータ格納領域(バッファ)の境界を超えてデータ書き込みを行う脆弱性のことだ。これは、プログラムのメモリ領域を不正に書き換えることで、システムクラッシュや任意のコード実行といった深刻な被害につながる可能性がある。

  • プログラムのメモリ領域の破壊
  • システムクラッシュ
  • 任意のコード実行

この脆弱性を悪用されると、攻撃者はシステムを制御したり、機密情報を盗んだりすることができる。そのため、バッファオーバーフロー脆弱性は、セキュリティ対策において非常に重要な問題である。

CVE-2025-4829に関する考察

今回のTOTOLINKルーターにおけるバッファオーバーフロー脆弱性は、リモートから攻撃が可能である点が非常に危険だ。攻撃者は、特別な権限を必要とせず、インターネット経由で攻撃を実行できるため、多くのユーザーが影響を受ける可能性がある。

今後、この脆弱性を悪用した攻撃が増加する可能性がある。そのため、TOTOLINKは迅速なパッチ提供とユーザーへの周知徹底を行う必要がある。また、ユーザー自身も、ファームウェアのアップデートを怠らず、セキュリティ対策を強化することが重要だ。

さらに、IoTデバイス全般におけるセキュリティ対策の強化が求められる。製造元は、開発段階からセキュリティを考慮した設計を行い、定期的なセキュリティアップデートを提供する体制を整えるべきだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-4829」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4829, (参照 25-05-27).
  2. 2280

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「セキュリティ」に関するコラム一覧「セキュリティ」に関するニュース一覧
セキュリティに関する人気タグ
セキュリティに関するカテゴリ
ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。