Mediplat調査、産業医サービス導入時の価格重視が運用フェーズでの課題に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

Mediplatが産業医サービス導入・運用に関する実態調査結果を発表
導入時の価格重視が、運用フェーズでの追加コストや不満につながる実態が判明
運用支援やノウハウ提供を含む総合的なサポート体制の必要性が浮き彫りになった

Mediplatの産業医サービス導入・運用に関する実態調査結果発表

株式会社Mediplatは2025年5月26日、産業医サービスの導入・運用に関与する企業担当者112名を対象とした実態調査の結果を発表した。この調査では、産業医サービス導入時に価格を重視する企業が9割を超える一方、導入後に運用サポートの不足や非効率による追加コストの発生に課題を感じている実態が明らかになったのだ。

調査によると、導入時に「価格の安さ」を「非常に重視した」企業が60.7%、「やや重視した」企業が32.1%に上った。一方で、導入後の運用サポート体制に「かなり不満がある」企業が24.1%、「やや不満がある」企業が52.7%にのぼった。多くの企業が、システム導入だけでなく、運用支援やノウハウ提供まで含めた総合的なサポート体制の必要性を訴えているのだ。

さらに、産業保健業務の運用状況についても調査が行われた。その結果、「産業医は対面のみで、面談記録や健康診断などもExcelや紙などアナログ管理が中心」と回答した企業が40.2%、「ストレスチェックなど部分的にシステム化しているが、複数システムを併用しており、健康情報が点在している」と回答した企業が46.4%だった。アナログ管理が業務効率に悪影響を与えていると感じる企業は93.3%に達した。

調査結果詳細

項目	詳細
調査対象	産業医サービス導入・運用に関与する企業担当者112名
導入時価格重視	92.8%
運用サポート体制考慮	96.4%
アナログ管理中心	40.2%
部分的システム化	46.4%
健康情報一元管理	12.5%
アナログ管理悪影響	93.3%
追加コスト発生	89.3%
運用サポート不満	76.8%
総合的サポート必要	93.7%

レポートダウンロード

アナログ管理による課題

今回の調査で明らかになった大きな課題の一つは、アナログ管理による業務効率の悪化だ。多くの企業が、産業医との連絡や情報連携、衛生委員会の準備・議事録作成、健診・ストレスチェック結果報告書の作成などに大きな負担を感じている。

情報共有の遅れ
人為的ミス発生リスク
データ検索の困難さ

これらの課題を解決するためには、健康管理システムの導入だけでなく、運用支援やノウハウ提供まで含めた総合的なサポート体制が不可欠である。

産業医サービス選定に関する考察

本調査は、産業医サービス選定において価格だけでなく、導入後の運用フェーズまで見据えた視点の重要性を示唆している。価格重視の傾向は理解できるものの、運用サポート体制の不足は、結果的に追加コストや業務負担増加につながるリスクを高めるのだ。

企業は、システムによる効率化、専門家による運用支援体制、産業医の質を見極めることで、将来的なトラブルや追加コストの削減を図るべきである。健康経営推進において、産業医サービスは従業員の健康支援を通じて組織のパフォーマンスを高める経営資源であり、長期的な視点でのサービス選定が重要だ。

参考サイト

^ PR TIMES. 「92.8%が産業医サービス導入時に「価格重視」　一方、運用フェーズでの“追加コスト”や“不満”も。 | 株式会社Mediplatのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000152526.html, (参照 25-05-27).

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